このCMで使われている楽曲は、米ジャズ・ピアニスト / 歌手のナット・キング・コール(Nat King Cole)の人気曲「L-O-V-E」(ラヴ)をCM用にアレンジしたオリジナル・カヴァーです。「L-O-V-E」はミルトン・ガブラーが作詞を、ベルト・ケンプフェルトが作曲を担当し、1964年にシングル・リリース。1965年1月リリースのアルバム『L-O-V-E』にも収録されています。ただ、その翌月にナット・キング・コールが45歳という若さで亡くなったため、同作が生前最後のアルバムとなってしまいました。
ジョス・ストーンや、日本では荻野目洋子が41枚目のシングル「LOVE」(宮本真希主演の昼ドラマ“愛の劇場”『ラブ&ファイト』主題歌にも起用)としてリリースするなど、多くのアーティストにカヴァーされている「L-O-V-E」ですが、実はナット・キング・コールは日本語ヴァージョンもレコーディングしていました。「Lと書いたらLook At Me」で始まる日本語ヴァージョンは、作詞・訳詞家の漣健児(さざなみ・けんじ)が訳詞を担当。漣は坂本九の「ステキなタイミング」をはじめ、飯田久彦「ルイジアナ・ママ」、中尾ミエ「可愛いベイビー」など洋楽オールディーズ・カヴァーのヒット曲を次々と手掛けたことでも知られています。なお、ナット・キング・コールはフランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語などでも「L-O-V-E」をレコーディングしていたようです。