泣きながら登校する小学生の男の子が印象的なソニー「ハンディカムHC90」のCM“はじめての登校日篇”で使用されているのは、大滝詠一の「スピーチ・バルーン」という曲で、1981年にリリースされたアルバム『ロング・バケイション』に収録されています。松嶋菜々子が出演しているサントリー「生茶」のCMソングとして使用された「君は天然色」もこのアルバムに収録されています。

　大滝詠一は、今や“伝説の”と枕詞が付く存在となった、はっぴいえんどのメンバーで、解散後は自身のレーベル「ナイアガラレーベル」を設立し、本人名義のソロ・アルバムのほか、山下達郎が在籍していたバンド、シュガー・ベイブほか、数々の名盤をリリース、日本の音楽シーンに多大な影響を与えてきました。今年はナイアガラレーベル設立30年を記念する年でもありますし、これを機会に彼の作品に触れてみてはいかがでしょうか？