たくさんのお問い合わせを頂いているTOYOTA「ist」の新CMですが、“少し不安になるような変わった音楽なのですがジャンルを分けたら、どの部類になるのかもわかりません”というようなご質問もいただいており、皆さん気になって仕方がないようですね。こちらで使われているのはフランスで2004年3月、シングル・チャート1位を記録し、今ヨーロッパ各国で話題になっているJ-FIVEというラッパーの「モダン・タイムス」というナンバーです。タイトルとサウンドを聴いてピンとくる方もいるかと思いますが、あのチャールズ・チャップリンの古典的名作『モダン・タイムス』（1936年）から、劇中音楽をサンプリングしたありそうでなかった、新鮮なヒップホップ・サウンドが特徴的です。

　J-FIVEの父親はフランス人、母親は東欧出身。LA出身の彼はDusty Whiteというグループで活動した後、本国アメリカより一歩早くフランスでソロ・デビューを果たし、「モダン・タイムス」がいきなり大ブレイク。この曲のPVにはチャップリンの孫、ドロレス・チャップリンが出演しており、映画の場面シーンもPVに盛り込まれています。

　なお、この曲を収録した1stアルバム『モダン・タイムス』には、そのPVを収録したDVDが付属されていますよ。日本でもこのCMをきっかけに大ブレイクしそうな、J-FIVE。耳の早いリスナーの方は要チェックですよ。