木梨憲武とオセロの中島知子が夫婦役のファミリーが「東京タワーが2本になりました」というニュースを見て、実際に現地に行ってみると、3本目の小さなタワーまでできていて、「子どもまでできちゃっタワー」……とダジャレを叫ぶ、何とも微笑ましいCM。これは、2月24日よりオンエアされているHONDA「zest」のCMで、バックに流れている曲は、ミッシェル・ポルナレフの「シェリーに口づけ」（原題：Tout, Tout Pour Ma Cherie）です。シングルをはじめ、『愛と青春のトルバドゥール〜ミッシェル・ポルナレフ1』にも収録されています。

　この曲は、TVをはじめいろいろな媒体で耳にすることが多いナンバー。近年では、織田裕二が出演したIDOのCF曲として使われたり、サッカー・ワールドカップでも替え歌として盛り上がりをみせたりしましたので、今までタイトルを知らなかった人も、聴けば「ああ、あれか！」と思うことが多いでしょう。

　1944年にフランスで生まれ、音楽家だった父親の元でピアニストになるべく訓練を受けるも、ジャズやアメリカン・ロックに影響された彼は、1966年にデビュー・シングル「ノンノン人形」をリリース。フランスで大ヒットを記録します。彼のフォーク・ロック的なサウンドは海外でも評価され、1969年に軽やかでポップな「シェリーに口づけ」を発表。フレンチ・ポップスのトップ・ランナーとなりました。

　『シェリーに口づけ〜ミッシェル・ポルナレフ・ベスト』や『ポルナレフ・ベスト』（もちろん「シェリーに口づけ」も収録）などで、彼のロマンティックなポップ・ロックを体感してはいかがでしょうか。また、男子のシンクロナイズドスイミングで話題になったTVドラマ『ウォーターボーイズ』のサントラ『ウォーターボーイズ-TV オリジナル・サウンドトラック』にも収録されていますので、併せてチェックをオススメしますよ。

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