いまや世界的規模にて浸透している“ホラー映画ブーム”。日本からは三池崇史が参加したことでも大きな話題となった(作品は『インプリント〜ぼっけえ、きょうてえ〜』(原作:
岩井志麻子、出演:
工藤夕貴、
ビリー・ドラゴ、美知枝、
根岸季衣))、誰もが認めるホラー映画界の巨匠13名をラインナップしましたオムニバスTVシリーズ
“マスターズ・オブ・ホラー”が制作されるなど、その盛り上がりたるや過去最大級のビッグ・ヒットに。ちなみに、先日早くも“マスターズ〜”シリーズ第2弾の制作が決定。日本からは
鶴田法男(原作:
鈴木光司/出演:
木村佳乃、
石橋凌による『DREAM CRUISE』の演出を担当するとか)が参加を予定しております。他の参加監督については以下の通り。
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ジョン・ランディス(
『星の王子ニューヨークへ行く』)
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ダリオ・アルジェント(
『フェノミナ』『サスペリア』)
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トビー・フーパー(
『悪魔のいけにえ』『悪魔のいけにえ 2』)
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ジョン・カーペンター(
『ハロウィン』『ゴーストハンターズ』)
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アーネスト・ディッカーソン(
『ボーンズ』『ダーティ・ボーイズ』)
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ブラッド・アンダーソン(
『マシニスト』『ワンダーランド駅で』)
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トム・ホランド(
『チャイルド・プレイ』『スティーヴン・キング 痩せゆく男』)
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ジョー・ダンテ(
『メイフィールドの怪人たち』『グレムリン』)
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ミック・ギャリス(
『スティーブン・キング シャイニング』)
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ピーター・メダック(
『蜘蛛女』『スピーシーズ2』)
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スチュアート・ゴードン(
『ミクロキッズ』『死霊のしたたり』)
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ロブ・シュミット(
『クライモリ』)
沢尻エリカの映画初主演作品『オトシモノ』、まさかのシリーズ第5弾『バタリアン5』……などなど、次々と生まれる傑作/珍作ホラーの中でも、飛びぬけて異彩を放っているのが
『マーダー・ライド・ショー』! ジャケット写真からビデオ・クリップにパフォーマンス、自身のいで立ちに至るまで、一貫してケミカルなドギツさを追求する
ロブ・ゾンビ(元
ホワイト・ゾンビ)による初監督作品。すべてを殺人と暴力とで解決してしまうファイアフライ一家を主人公に、“安い/拙い/エゲツない”の3拍子が揃ったB〜Z級の怪奇趣味をここぞとばかりに大爆発!『ブラック商会変奇郎』も真っ青のサイケデリック・トリップ・ホラーを披露しております。
出演陣を眺めてみても、
ロジャー・コーマン作品の常連俳優
シド・ヘイグ(
『キル・ビル Vol.2』『ジャッキー・ブラウン』)、心ならずも爆笑を誘う『悪魔のいけにえ 2』の名物キャラ“チョップトップ”を演じていた
ビル・モーズリィ、ギネス公認・世界一大きい足を持つ男
マシュー・マッグローリー(
『ビッグ・フィッシュ』)、そしてロブ氏の実の奥さんである
シェリ・ムーン(ロブ・ゾンビのビデオ・クリップすべてに登場)と、自分の好きなもの/人だけ集めてみました! なる過剰なまでの開き直りっぷり、逆に清々しさを覚えてしまうほど。漫画全巻一気買い、DVD-BOX乱れ買い、子供のころに果たせなかった夢を叶えるべく「大人げない大人」代表のロブ氏が打ち立てた奇妙にしてキテレツなこの世界観、ハマってしまうこと間違いなし!
現在、シアターN渋谷ではシリーズ第2弾となる『デビルズ・リジェクト〜マーダー・ライド・ショー2〜』をレイトショー上映中(10月27日まで)。狂い咲きホラー絵巻ともいうべき、目に痛いほどの極彩色で迫ってきた第1弾とは赴きを異にし、悪(ファイアフライ一家)VS 正義(保安官)、追いつ追われつのシリアル“ホラー”キラー・サスペンスへと昇華させております。スカムスカムと呼ばれようと、だからこそ美しい、ホンモノのストーリーと映像をぜひその目でご覧ください。
●『マーダー・ライド・ショー』公式HP
http://www.murderride.jp/index.html●『デビルズ・リジェクト〜マーダー・ライド・ショー2〜』公式HP
http://www.sonypictures.jp/movies/thedevilsrejects/index.html※ 記事は掲載日時点での情報をもとに書かれています。掲載後に生じた動向、および判明した事柄等は反映しておりません。ご了承ください。