本当です。が、正確に言うと“
コージー・パウエルの曲”ではなく、
チャイコフスキーの「序曲1812年」です。これはマルちゃんのカップ焼きそば「昔ながらのソース焼きそば」の新作CMで、タレントの
眞鍋かをりがリポーターに扮して出演しています。この「序曲1812年」は、ロシア人であるチャイコフスキーが、1812年に起こった“ナポレオンのロシア遠征”を題材に作曲したもの。さまざまなオーケストラによる多数のCDが存在し、最近では
『クラシック・ベスト200』のような入門編コンピレーションにも収録されています。そして、古くからのロック・ファンにこの「〜1812年」を知らしめたのが、
ジェフ・ベック・グループや
レインボーなどで活躍した名ドラマー、故コージー・パウエルです。
彼は無名時代からこの曲に合わせてドラム・ソロを披露しており、今回のCMで使用されている箇所はそのクライマックスに当たる部分でした。スタジオ・ヴァージョンとしては彼の1stソロ・アルバム
『オーヴァー・ザ・トップ』(79年)のタイトル・トラックに組み込む形で残されていますが(写真の
『ヴェリー・ベスト・オブ・コージー・パウエル』にも収録)、やはりその演奏はライヴ、それも目で楽しみたいもの。これまで公式の映像はあまりお目にかかれませんでしたが、2005年にリリースされたレインボーのライヴDVD
『Ritchie Blackmore's RAINBOW Live In Munich 1977』で、その全貌を楽しむことができます。手数・足数の多さ、髪を振り乱して叩きまくる様は圧巻の一言です。
■CMの視聴も可能な「マルちゃん 焼そば カップ焼そば」の公式HPは
コチラ※ 記事は掲載日時点での情報をもとに書かれています。掲載後に生じた動向、および判明した事柄等は反映しておりません。ご了承ください。