毎年2月4日は、“2(に)・4(し)”の語呂あわせにちなんで「西の日」として記念日に制定され、この日に西の方へ向かうと幸運に巡り会えるとされています。ということで、西の日にちなみ、名前に“西”がつく歌手やアーティストをいくつか紹介したいと思います。ただし、かなりの数にのぼると思われるので、今回は苗字の“頭”に西がつく歌手・アーティストに限定していきます。
最初に、2月4日を自身の記念日に登録したのが、
AAAのメンバーとして知られる
西島隆弘。愛称でもあるソロ・プロジェクト名義“Nissy”(ニッシー)との語呂合わせから、2018年の自身の公演にて、日本記念日協会から「Nissyの日」が正式に登録されたことを発表しており、西の日にもっともふさわしい人物の一人といえそうです。
すぐに思い浮かびそうなのは、
T.M.Revolutionこと
西川貴教でしょうか。2017年に西川貴教名義でもデビューし、アルバム『
SINGularity』1枚、アニメ『
EDENS ZERO』のオープニング・テーマとなった「
Eden through the rough」(写真)までシングル4枚を発表しています。“カナやん”こと
西野カナもそのひとり。数々のヒットを放ち、『紅白歌合戦』9年連続出場や日本レコード大賞・大賞受賞などの経歴は、音楽シーンでの“西”系アーティストの代表格といえるのではないでしょうか。昨年には全曲サブスク解禁したことも話題となりました。
映画『
釣りバカ日誌』シリーズや『
おんな太閤記』をはじめする大河ドラマなど、俳優として輝かしい経歴を持つ
西田敏行ですが、歌手としても精力的に活動。特に、1981年に主演ドラマ『
池中玄太80キロ』第2シリーズの挿入歌として発表された「
もしもピアノが弾けたなら」は、大きな反響を呼び、その後主題歌に変更されるほどのヒットに。西田の代表曲として長く愛され、多くのカヴァーも生んでいます。
“ニシ”とは読まないものの“西”系の大物といえば、
西郷輝彦と
西城秀樹。西郷は
橋幸夫、
舟木一夫とともに“御三家”と呼ばれ、「
君だけを」「
星のフラメンコ」などヒットを連発。60年代を代表するスターとして活躍しています。“ヒデキ”の名で親しまれる西城は、
郷ひろみ、
野口五郎とともに“新御三家”と呼ばれて、トップアイドルに躍進。歌手として「
YOUNG MAN(Y.M.C.A.)」「
ちぎれた愛」などヒットは枚挙にいとまがなく、ドラマやバラエティ、CMなどで常に注目を浴びる国民的人気を博す存在に。TVアニメ『
ちびまる子ちゃん』のエンディング・テーマ「
走れ正直者」を歌ったことでも知られています。
アイドルといえば、
乃木坂46時代に高い人気を誇ったのが、“なぁちゃん”“ななせまる”こと
西野七瀬。乃木坂46のシングルでは「
気づいたら片想い」をはじめ、「
夏のFree&Easy」「
インフルエンサー」などで7度センターポジションを務めています。“西”系を代表する姉妹としては、
西脇綾香と
西脇彩華が知られるところ。姉の綾香は
Perfumeの“あ〜ちゃん”として世界的に活躍。妹の彩華は“ちゃあぽん”の愛称で知られ、ガールズ・パフォーマンス・ユニット“
9nine”やソロ・エレクトロ・アイドル・プロジェクト“
Ordinary Venus”として作品を発表しています。
そのほかでは、「
アカシアの雨がやむとき」や「
コーヒールンバ」の歌唱で知られる
西田佐知子や、80年代アイドル勢では
西村知美や
西田ひかるも“西”系です。さらには、
森口博子や
LINDBERG、
林原めぐみなどへ楽曲提供もおこなったシンガー・ソングライターの
西脇唯や、『
101回目のプロポーズ』や『
親愛なる者へ』などのドラマ音楽やBGMを手掛けたピアニストの
西村由紀江、声優では『
A3!』『
あんさんぶるスターズ!』『
アイドリッシュセブン』などに出演し、2020年にミニ・アルバム『
CITY』でソロ歌手デビューを果たした
西山宏太朗、『
きんいろモザイク』『
魔法科高校の優等生』などに出演し、2016年にシングル「
Honey Face」でアーティストデビューを果たした
西明日香というように、次々と名前があがってきます。苗字がそのものズバリな“西”には、
ASKAや
鈴木雅之ほかへのコーラス参加でも知られるシンガー・ソングライターの
西司や、
YONA YONA WEEKENDERSのサポートも行ない、昨年11月にはアルバム『
flower(s)』をリリースしたポップ・シンガーの
西恵利香などがいて、このように見ていくと、名前に東西南北が入る苗字としては“西”がもっとも多いと言われている、というのも分かるような気がします。
最近では、昨年にNetflix『全裸監督』のシーズン2でサヤカ役として出演し、8年ぶりの写真集発売も話題となった
西内まりや。モデルやタレントの印象も強いですが、歌手として2014年にシングル「
LOVE EVOLUTION」でメジャー・デビューし、日本レコード大賞の最優秀新人賞を受賞しています。2019年に改名し、幅広い表現活動を展開しているのが
西片梨帆。2020年にメジャー・デビューを果たし、昨年には自身初のフル・アルバム『
まどろみのひかり』をリリースしています。
海外では、たとえば英語圏では“ウェスト”(West)さんに当たることになるでしょうか。こちらも時折ネット上などで“蟹江西”という遊びの表現も見られる世界的ヒップホップスター、
カニエ・ウェストをはじめ、多くの“西”の名がつくアーティストが存在しますので、西の日に“ウェスト”たちの楽曲を楽しむのもいいかもしれません。
なお、カニエ・ウェストは2月に通算10枚目のスタジオ・アルバム『
ドンダ』をリリースする予定となっています(国内盤は3月)。
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