“時代をつくるつもりで、一台をつくった。”のナレーションとともに、山々や広い空に囲まれた自然のなかを4WDとEVが滑走する姿をとらえた三菱自動車「新型アウトランダーPHEV」のTV-CM「時代をつくる」篇が、2021年12月よりオンエア。まだ暗さが残る夜明けに、光を発してあたらしいクルマへと変化しながら疾走していくシーンは、自然が造ってきた大地の歴史と進化した近未来へ走り抜けようとする気概がシンクロしたような、まさに“自然と併走して、未来へ。”というコンセプトにふさわしい映像となっています。

　このCMで流れている楽曲は、ケミカル・ブラザーズの「Block Rockin' Beats」（ブロック・ロッキン・ビーツ）です。ケミカル・ブラザーズは、トム・ローランズとエド・シモンズによるイギリス出身のデュオ。ブレイクビーツを軸にロックとダンス・ミュージックを融合させた“ビッグビート”あるいは“デジタルロック”と呼ばれる革新的なサウンドを構築し、1996年にオアシスのノエル・ギャラガーをゲスト・ヴォーカルにフィーチャーした「Setting Sun」が全英1位を記録したのをはじめ、「Block Rockin' Beats」やア・トライブ・コールド・クエストのQティップを迎えた「Galvanize」（ガルバナイズ）がグラミー賞を受賞、2002年のアルバム『カム・ウィズ・アス』収録の「It Began in Afrika」（イット・ビギャン・イン・アフリカ）は全米ダンスチャート1位を記録するなど、数多くのヒット曲を世に放ってきました。鉄道の沿線風景を映したミュージック・ビデオも印象的な「Star Guitar」（スター・ギター）は、人気のフロア・アンセムとして広く親しまれています。

　また、その斬新なビートや先進的なトラックとともにロックの臨場感を味わえるライヴ・パフォーマンスで、さまざまなアーティストやグループに大きな影響を与えています。来日も多く、フジロックフェスティバルやサマーソニックといった大型フェスのヘッドライナーを務めるなど、日本でも長きにわたり高い人気を博しています。

　「Block Rockin' Beats」は、アルバム『ディグ・ユア・オウン・ホール』（写真）のほか、『ベスト・オブ・ケミカル・ブラザーズ〜シングルズ 93-03』『ブラザーフッド』などのベスト・アルバムでも聴くことができます。