同じく映画『怪盗グルーのミニオン危機一髪』からは、主題歌となったDJキャレドの「オール・アイ・ドゥ・イズ・ウィン」(All I do is win)。T-ペイン、リュダクリス、スヌープ・ドッグ、リック・ロスのヒップホップ勢をフィーチャーした、ヒップホップ・スターが集っただけでも“アガる”楽曲ですが、多くのリミックスやマッシュアップが生まれてフロアを沸かせたことでも話題となりました。ブラバン応援曲ではヒップホップ楽曲があまり聴かれないこともあり、「何の曲?」という声も少なくなかったのではないでしょうか。
TwitterやTikTokといったSNSでブームとなった“ハンドクラップダンス”でおなじみの楽曲「ハンド・クラップ」(Hand clap)もレパートリーのひとつ。アメリカのインディ・ポップ・バンド、フィッツ&ザ・タントラムズ(Fitz and The Tantrums)による“タタタタタッ”というリズミカルなクラップと軽快なビートが心地よい楽曲がSNSでバズったこともあって、全米チャートにも長くランクインするヒットとなりました。
懐かしいところでは、パンクロック・バンドのオフスプリング「プリティ・フライ(フォー・ア・ホワイト・ガイ)」(Pretty Fly (for a White Guy))も。女性コーラスの“ギヴ・イット・トゥ・ミー・ベイビー”に“アハー!アハー!”と掛け合うフレーズが耳に残る楽曲で、日本ではCMなどにも起用されています。同曲はオフスプリングの5thアルバム『アメリカーナ』に収録されています。
ヨーロッパの「ザ・ファイナル・カウントダウン」(The Final Countdown)は、タイトルどおり最終回の9回で演奏することが多かった曲。スウェーデン出身のハードロック・バンド、ヨーロッパが1986年にアルバム『ファイナル・カウントダウン』からの先行シングルとしてリリースし、全米では8位だったものの、全英をはじめ25ヵ国のシングル・チャートで1位を獲得。ヨーロッパの代表曲として認知され、いまなお愛聴されるヒット・ソングとなっています。