9が重なる9月9日は、古来から陽の数(奇数)の極となる“9”が重なることでめでたい日とされ、菊の花を飾ったり、酒を酌み交わすという風習が行なわれる重陽の節句をはじめ、9・9の語呂あわせから救急の日として親しまれてきました。また、9月9日はカーネル・サンダースの誕生日(今年で生誕132年)ということで、ケンタッキーフライドチキンでは「カーネルズ・デー」なるキャンペーンを行なっているようです。
そんな9月9日にまつわる曲名として、今回は“99”がタイトルにつく曲名をいくつかピックアップしてみました。ただし、数字については“1999”のように99が含まれるものでなく、ジャズト“99”に絞って採り上げていきたいと思います。
まず、多いのが年数を表わす「'99」タイプの楽曲ですが、広く知られている曲の筆頭格としては
郷ひろみの「
GOLDFINGER '99」でしょうか。タイトルどおり1999年に郷の76thシングルとしてリリースされ、リ
ッキー・マーティンの世界的ヒット曲「リヴィン・ラ・ヴィダ・ロカ」を日本語詞でカヴァー。“A CHI CHI A CHI”のフレーズや振り付けも注目され、「よろしく哀愁」「
哀愁のカサブランカ」に並ぶヒット曲となりました。
不動のメンバーでデビュー35周年を迎えるレジェンダリー・ロック・バンドの
BUCK-TICKには、「DOUBT'99」という楽曲があります。同曲は
X JAPANのギタリストの
hideへのトリビュート・アルバム『
hide TRIBUTE SPIRITS』に収められた、hideの「DOUBT」を「DOUBT'99」としてトリビュート・カヴァーしたもの。hideは多くのアーティストやリスナーに影響を与えましたが、『hide TRIBUTE SPIRITS』はトリビュート・アルバムとしては異例のミリオンヒットを記録。ここでもその偉大さを示しています。
デビュー25周年となる
KinKi Kidsには「ふらいんぐ・ぴーぷる'99」という曲が。3枚目のアルバム『
C album』のほか、ベスト・アルバム『
39』にも収録されています。
続いて、“99%”がつく楽曲。KinKi Kidsは“99”を冠する曲が多く「99%LIBERTY」(アルバム『
H album -H・A・N・D-』およびベスト・アルバム『39』に収録)や、
松本隆×
細野晴臣コンビが手掛けた「99%」(アルバム『
O album』収録)があります。アニメ『
イナズマイレブン』のテーマ・ソングで人気を博した
T-Pistonz+KMCは「99%」(アルバム『
ゴリラビートはラッキィ7』収録)、
SEBASTIAN Xのヴォーカリストの
永原真夏は、「プリズム99%」(EP『
バイオロジー』収録)、シンガー・ソングライターの
イズミカワソラは『
サイボーグ009』にインスパイアされたようなタイトルの「サイボーグ99%」(アルバム『
サイボーグ99%』に収録)があります。「サイボーグ99%」はイズミカワソラのトリビュート・アルバム『
タイムカプセル』で
UNISON SQUARE GARDENがカヴァーをしています。また、“ギバちゃん”こと俳優の
柳葉敏郎も自身のアルバム『
A'96』のなかで「99%」なる楽曲を歌っています。
そのほかでは、
ポルノグラフィティ「稲妻サンダー99」(シングル「
NaNaNa サマーガール」収録)、
Original Love「99粒の涙」(アルバム『
LOVER MAN』収録)、
SPEED「Reset 99 to 00」(アルバム『
RISE』収録)、
DOBERMAN INFINITY「99」(アルバム『
♯PRLG』収録)、
FAKY「99」(2022年10月リリースのアルバム『
F』収録)……冒頭で紹介した郷ひろみは、99thシングルとして
前山田健一が手掛けた「
99は終わらない」(写真)をリリースしたりと枚挙にいとまがありません。
1984年に全米2位となったドイツのバンド、
ネーナの「ロック・バルーンは99」や
TOTOのシングル「99」をはじめ、海外に目を向ければ、さらに興味深い“99”ソングが発見できそうです。
9月9日にフェイバリットなマイ“99”ソングを探してみるのも、面白いのではないでしょうか。
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