リサーチ

1111……シングル最多1位を獲得した楽曲は?

テイラー・スウィフト(Taylor Swift)   2022/11/11掲載
はてなブックマークに追加
全米1位に一番多くなった曲が知りたいです。
 本日は11月11日と1が並んで縁起がよさそうな日でもありますが、この“1並び”にちなんで、シングル1位獲得曲について触れてみたいと思います。ここでは、いわゆる“全米チャート”とされているビルボード・ホット・100での記録となります。

 全米1位といえば、長らくマライア・キャリーボーイズIIメンの「ワン・スウィート・デイ」(One Sweet Day)が16週1位を獲得し、単独トップとなっていましたが、2017年にルイス・フォンシダディー・ヤンキー featuring ジャスティン・ビーバーの「デスパシート」(Despacito)がこれに並んでいまいた。「デスパシート」はスペイン語の曲としてはロス・デル・リオ「恋のマカレナ」以来21年ぶりの1位を獲得。世界各国の言語でカヴァーされ、日本ではTEEBeverlyのカヴァーも話題となりました。

 その後、「ワン・スウィート・デイ」と「デスパシート」が歴代最長記録を分け合う形になると思われましたが、2019年にリル・ナズ・Xがリリースした「オールド・タウン・ロード」 (Old Town Road)が、ビリー・レイ・サイラスをフィーチャーした「オールド・タウン・ロード feat. ビリー・レイ・サイラス」を含めて19週で全米1位を獲得。世界的な楽曲として頂点に立つことになりました。リル・ナズ・Xは、カントリー音楽とラップを融合させて“カントリー・ラップ”なるジャンルを一躍表舞台に押し上げ、グラミー賞も受賞。TikTokで人気を博し、SNSにて大きな注目を浴びるという展開は、2020年代でも成功への有効な手段の一つといえそうです。

 2022年にはワン・ダイレクションハリー・スタイルズの「アズ・イット・ワズ」(As It Was)が15週全米1位となり、単独4位にランクイン。14週全米1位となると、ホイットニー・ヒューストン「オールウェイズ・ラヴ・ユー」(I Will Always Love You)、ボーイズIIメン「メイク・ラヴ・トゥ・ユー」(I'll Make Love to You)、ロス・デル・リオ「恋のマカレナ」(Macarena)、エルトン・ジョン「キャンドル・イン・ザ・ウィンド」(Candle in the Wind)、マライア・キャリー「ウィー・ビロング・トゥゲザー」(We Belong Together)、ブラック・アイド・ピーズ「アイ・ガッタ・フィーリング」(I Gotta Feeling)、先日大盛況に終わった来日公演ではアンコールで披露したブルーノ・マーズが客演したマーク・ロンソン featuring ブルーノ・マーズ「アップタウン・ファンク」(Uptown Funk)と、ワールドワイドなトップヒットが目白押しとなっています。

 ちなみに、最多1位とは異なりますが、10月31日にテイラー・スウィフトが全米チャート1〜10位を独占するという偉業が発表されました。これまでは2021年9月にドレイクがトップ10のうち9曲をランクインさせたことがありましたが、トップ10独占は1958年のビルボードチャート誕生以来史上初の快挙となります。10曲はいずれも10月リリースのアルバム『ミッドナイツ』(Midnights=写真)に収録。同アルバムは全13曲ですので、今後アルバム全曲がトップ10入りするかにも注目です。これでテイラー・スウィフトはトップ10入り楽曲が40に達し、女性アーティストとしてはマドンナを超えて史上最多となっています(最多記録はドレイクの59曲)。

※ 記事は掲載日時点での情報をもとに書かれています。掲載後に生じた動向、および判明した事柄等は反映しておりません。ご了承ください。
※ 掲載情報に間違い、不足がございますか?
└ 間違い、不足等がございましたら、こちらからお知らせください。
※ 当サイトに掲載している記事や情報はご提供可能です。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。
   詳しくはこちらをご覧ください。
[インタビュー] 中国のプログレッシヴ・メタル・バンド 精神幻象(Mentism)、日本デビュー盤[インタビュー] シネマティックな115分のマインドトリップ 井出靖のリミックス・アルバム
[インタビュー] 人気ピアノYouTuberふたりによる ピアノ女子対談! 朝香智子×kiki ピアノ[インタビュー] ジャック・アントノフ   テイラー・スウィフト、サブリナ・カーペンターらを手がける人気プロデューサーに訊く
[インタビュー] 松井秀太郎  トランペットで歌うニューヨーク録音のアルバムが完成! 2025年にはホール・ツアーも[インタビュー] 90年代愛がとまらない! 平成リバイバルアーティストTnaka×短冊CD専門DJディスク百合おん
[インタビュー] ろう者の両親と、コーダの一人息子— 呉美保監督×吉沢亮のタッグによる “普遍的な家族の物語”[インタビュー] 田中彩子  デビュー10周年を迎え「これまでの私のベスト」な選曲のリサイタルを開催
[インタビュー] 宮本笑里  “ヴァイオリンで愛を奏でる”11年ぶりのベスト・アルバムを発表[インタビュー] YOYOKA    世界が注目する14歳のドラマーが語る、アメリカでの音楽活動と「Layfic Tone®」のヘッドフォン
[インタビュー] 松尾清憲 ソロ・デビュー40周年 めくるめくポップ・ワールド全開の新作[インタビュー] AATA  過去と現在の自分を全肯定してあげたい 10年間の集大成となる自信の一枚が完成
https://www.cdjournal.com/main/cdjpush/tamagawa-daifuku/2000000812
https://www.cdjournal.com/main/special/showa_shonen/798/f
e-onkyo musicではじめる ハイカラ ハイレゾ生活
Kaede 深夜のつぶやき
弊社サイトでは、CD、DVD、楽曲ダウンロード、グッズの販売は行っておりません。
JASRAC許諾番号:9009376005Y31015