その後、「ワン・スウィート・デイ」と「デスパシート」が歴代最長記録を分け合う形になると思われましたが、2019年にリル・ナズ・Xがリリースした「オールド・タウン・ロード」 (Old Town Road)が、ビリー・レイ・サイラスをフィーチャーした「オールド・タウン・ロード feat. ビリー・レイ・サイラス」を含めて19週で全米1位を獲得。世界的な楽曲として頂点に立つことになりました。リル・ナズ・Xは、カントリー音楽とラップを融合させて“カントリー・ラップ”なるジャンルを一躍表舞台に押し上げ、グラミー賞も受賞。TikTokで人気を博し、SNSにて大きな注目を浴びるという展開は、2020年代でも成功への有効な手段の一つといえそうです。
2022年にはワン・ダイレクションのハリー・スタイルズの「アズ・イット・ワズ」(As It Was)が15週全米1位となり、単独4位にランクイン。14週全米1位となると、ホイットニー・ヒューストン「オールウェイズ・ラヴ・ユー」(I Will Always Love You)、ボーイズIIメン「メイク・ラヴ・トゥ・ユー」(I'll Make Love to You)、ロス・デル・リオ「恋のマカレナ」(Macarena)、エルトン・ジョン「キャンドル・イン・ザ・ウィンド」(Candle in the Wind)、マライア・キャリー「ウィー・ビロング・トゥゲザー」(We Belong Together)、ブラック・アイド・ピーズ「アイ・ガッタ・フィーリング」(I Gotta Feeling)、先日大盛況に終わった来日公演ではアンコールで披露したブルーノ・マーズが客演したマーク・ロンソン featuring ブルーノ・マーズ「アップタウン・ファンク」(Uptown Funk)と、ワールドワイドなトップヒットが目白押しとなっています。