2月8日は、2(つ)8(ばき)の語呂合わせで「つばきの日」。日本有数の椿を誇り、ヤブツバキが自生している長崎・五島列島がある長崎県五島市が制定しました。椿は長崎県の花にもなっています。
そこで、2月8日の「つばきの日」にちなんで、“椿”を冠する曲名をいくつか紹介したいと思います。
まずは、“椿ソング”として著名といえるのが、
都はるみが1964年に3枚目のシングルとしてリリースした「
アンコ椿は恋の花」でしょうか。都がブレイクしたきっかけとなり、同曲で日本レコード大賞新人賞を獲得。五島列島同様に椿で有名な伊豆大島を舞台に、島の女性の悲恋を歌い、大ヒットしました。タイトルにある“アンコ”は、椿の種類ではなく、“お姉さん”が姉っこ、姉こ……と訛った島の言葉のようです。
「
雪椿」は、“ラスボス”こと
小林幸子が1987年に発表した43枚目のシングル。シングルチャート100位以内に通算104週間ランクインするロングセラーとなり、自身が出場した『NHK紅白歌合戦』では、大トリを含む、3度歌唱しています。なお、雪椿は、小林の出身地・新潟県の木に制定されています。
いくつか調べていくと、椿が冬から春にかけて下向きに花が咲くというしとやかなイメージからか、特に演歌・歌謡曲界に“椿ソング”が多く見られました。もちろん、演歌・歌謡曲界だけでなく、
柴田淳(6thアルバム『
親愛なる君へ』収録)、
FLOW(4thアルバム『
アイル』収録)、
LACCO TOWER(1stアルバム『
ハネビラ』収録)らがそのままズバリ「椿」という曲を、
THE BOOMが「つばき」(5thアルバム『
FACELESS MAN』収録)、
武藤彩未が「tsubaki」(ミニ・アルバム『
MIRRORS』収録)と、それぞれ椿ソングを歌っています。
女優や歌手として活躍している
薬師丸ひろ子は、
松本隆がすべて花に関する歌詞を手掛けたアルバム『
花図鑑』で「寒椿、咲いた」という曲を歌い、
一青窈は“千本桜”ならぬ「千本椿」をアルバム『
私重奏』にて発表。同曲は北陸新幹線開通・石川テレビ開局45周年記念キャンペーン「メイド イン イシカワ」テーマ・ソングにも起用されました。
椿ソングは、椿のイメージからか“姫”や“恋”に結びつく曲名も多く、
Cocco「椿姫」(9thアルバム『
アダンバレエ』収録)、
中森明菜「椿姫 ジュリアーナ」(12thシングル「
SAND BEIGE -砂漠へ-」カップリング)、
ALI PROJECT「まだら恋椿外道」(16thアルバム『
A級戒厳令』収録)などがあります。最近では、2022年12月にアイドル・グループの
CROWN POPがリリースした2ndアルバム『
LIVE』(写真)に「恋椿」という曲があります。
ボーカロイド・シーンも御多分に漏れず、
デッドボールP loves
初音ミク「椿の花」や
kous feat.初音ミク「椿姫」というように、椿ソングが存在します。これ以外にもさまざまに椿ソングがありますので、たとえば歩く途中で椿を見ながら、お気に入りの椿ソングを聴いてみるのもいいかもしれません。
ここまでいくつか椿ソングを挙げてきましたが、“椿”をイメージする曲として広く親しまれているのは、曲名に“椿”は入っていないものの、
蒼井優、
鈴木京香、
竹内結子、
仲間由紀恵、
広末涼子、
堀北真希という豪華女優陣が出演した資生堂「TSUBAKI」のCMソングとして起用され、「Welcome ようこそ日本へ〜」のフレーズが耳を惹いた
SMAP「
Dear WOMAN」なのかもしれません。同曲は2006年にSMAPの39thシングルとしてリリースされ、オリコン2006年度年間11位を記録。17thアルバム『
Pop Up! SMAP』やベスト・アルバム『
SMAP 25 YEARS』にも収録されています。
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