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「空をこえて〜ラララ星のかなた〜」 あなたの好きな“鉄腕アトム”ソングは?

2023/04/07掲載
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「空をこえて〜」で始まる曲以外の『鉄腕アトム』ソングを教えてください。
 漫画やアニメーションだけでなく、関連書籍の出版部数は累計で1億冊を超え、CMやイメージキャラクター、アートのテーマなど、さまざまな分野で世界的に愛されている手塚治虫の代表作のひとつ『鉄腕アトム』。その主人公で10万馬力と7つの力を備えた少年型ロボット“アトム”は、4月7日が誕生日です。そのアトムの誕生日にちなんで、アトム・ソングをいくつか紹介していきます。

 まずは、なんといっても“アトム”の歌といえば誰もが思い出す「鉄腕アトム」(アトムマーチ)。TVアニメ第1作『鉄腕アトム』の1963年放送当初は、まだ歌詞がないインストゥルメンタル曲でしたが、その後、谷川俊太郎が詞を付けたおなじみのヴァージョンが誕生し、上高田少年合唱団が歌唱を担当しました。以来、数多くのアレンジやカヴァー曲が生まれ、TVアニメ第2作『鉄腕アトム』では三枝成章が編曲しアトムズが歌唱。2003年より放送のTVアニメ第3作『ASTRO BOY 鉄腕アトム』では、後期のエンディング・テーマにてスカパンク・ヴァージョンとバラード・ヴァージョンが起用されました。どちらのヴァージョンも「secret base〜君がくれたもの〜」などのヒットで知られるガールズ・バンドのZONEが歌唱を担当しています。

 TVアニメ第3作『ASTRO BOY 鉄腕アトム』のオープニング・テーマには、ZONEの「true blue」のほか、CHEMISTRYm-floとコラボレーションした「Now or Never」も起用。同曲の別ヴァージョン的な逆フィーチャリング曲、m-flo loves CHEMISTRY「Astrosexy」のミュージック・ビデオでは全編で『アストロボーイ・鉄腕アトム』のアニメ映像を使用したことも話題となりました。同アニメのエンディング・テーマには、藤井フミヤの「BOY'S HEART」も使われました。

 2017年に放送された『アトム ザ・ビギニング』では、オープニング・テーマにAfter the Rainの「解読不能」、エンディング・テーマに南條愛乃の「光のはじまり」を採用。2019年からオンエアされた『GO!GO!アトム』では、オープニング・テーマにDOBERMAN INFINITYの「ASTRO BOY 〜GO!GO!アトム〜」が、エンディング・テーマに転校少女*の「終わらない世界」とGirls2の「ズッ友Heart Beats!」が起用されました。

 ところで、アニメ・タイアップにはなっていませんが、アトム・ソングとして欠かせない曲といえば、山下達郎の「アトムの子」が挙げられるのではないでしょうか。1991年のアルバム『ARTISAN』に収録された後、翌92年に「アトムの子 / BLOW」としてシングル・カット。99年にはバラエティ番組『サタ☆スマ』のテーマ・ソングに使用されるのを機に、あらたにシングル「アトムの子」としてリリースしています。

 初代ヴォーカルのコムアイ在籍時の水曜日のカンパネラには、2015年リリースのアルバム『ジパング』にて「ウランちゃん」なる楽曲を収録。ハードなダブステップをバックに“ウランちゃん”“鉄腕アストロボーイ”“お茶の水博士”のワードを繰り返す一風変わったアトム・ソングとなっています。

 数多くのCMでカヴァー曲として歌われ、東京大学をはじめとする大学や高校野球の応援歌、手塚プロダクションの最寄り駅のJR東日本の高田馬場駅などの発車メロディなど、日常にもすっかり溶け込んでいる「アトム・マーチ」をはじめとする“アトム・ソング”。アトムの誕生日の機に、さまざまなアトム・ソングを聴き直してみるのも良さそうです。

(写真は、2009年リリースの『「鉄腕アトム」オリジナル サウンド・トラック』)
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