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東大出身のアーティストといえば?

キタニタツヤ   2024/04/12掲載
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東大を出ているアーティストは誰がいるかおしえてください。
 4月12日は、東京大学の創立記念日。1877年(明治10年)のこの日に東京開成学校と東京医学校が併合され、日本初の近代的な大学を掲げて東京大学が開設されました。その後、1886年に東京帝国大学に、1947年に再び東京大学に改称され、今に至っています。

 そこで、“東大”創立記念日にちなんで、東京大学出身のアーティストをいくつかご紹介していきたいと思います。

 特撮やアニメの音楽を数多く手掛けた渡辺宙明。『秘密戦隊ゴレンジャー』をはじめとする「スーパー戦隊シリーズ」や『宇宙刑事ギャバン』をはじめとする「メタルヒーローシリーズ」、『マジンガーZ』『グレートマジンガー』など数多くの特撮やアニメ音楽に加え、映画、ドラマ、ゲームから校歌まで、幅広いジャンルで活躍しました。

 同じようにアニメやゲーム、歌謡曲などで偉大な功績を遺したのが、すぎやまこういち。世界的に名を馳せる『ドラゴンクエスト』シリーズの音楽はもちろん、アニメ『伝説巨神イデオン』『科学忍者隊ガッチャマン』『サイボーグ009』などの主題歌、「花の首飾り」をはじめとするザ・タイガースの楽曲やヴィレッジ・シンガーズ亜麻色の髪の乙女」、ザ・ピーナッツ恋のフーガ」などの昭和歌謡、フォーリーブスが歌った「青い空青いからコカコーラ」のほか数多のCMソング、JRA(日本中央競馬会)の東京競馬場や中山競馬場で使用されるファンファーレなどでも知られています。

 “おときさん”の愛称で親しまれている加藤登紀子は、東京大学在学中の1965年に日本アマチュアシャンソンコンクールで優勝し、翌年にレコード・デビューを果たしました。「赤い風船」「ひとり寝の子守唄」「知床旅情」「百万本のバラ」など多くのヒット曲を放ち、詞曲を手掛けた「難破船」は、その後に中森明菜がカヴァーしたことでも話題となりました。

 サラリーマン(銀行員)からシンガー・ソングライターへ転身した小椋佳も東大卒。自身の楽曲のほか、提供曲も多く、日本レコード大賞を受賞した布施明の「シクラメンのかほり」をはじめ、美空ひばり愛燦燦」、梅沢富美男夢芝居」など日本の歌謡史に刻まれる名曲を生んでいます。アニメや校歌・社歌なども手掛けるなど、創作分野は多岐にわたっています。

 “オザケン”こと小沢健二は、東京大学文学部在籍中に小山田圭吾らが結成したアマチュア・バンド“ロリポップ・ソニック”に参加。1989年からフリッパーズ・ギターへ改名し、デビューを果たしました。その後、ソロとなり、当時“渋谷系の王子様”と呼ばれたのも話題となりました。4月24日(水)には小沢健二とスチャダラパー名義でシングル「ぶぎ・ばく・べいびー」をリリースします。

 昨年末の『第74回NHK紅白歌合戦』に初出場したキタニタツヤも東大卒。紅白で歌唱した「青のすみか」(写真)は、人気アニメ『呪術廻戦 懐玉・玉折』のオープニング・テーマに起用されたこともあり、各チャートを席巻。2023年を代表するヒット・ソングの一つとなりました。

 トラックメイカー / プロデューサーのSTUTS(スタッツ)は、高校時代からトラックメイクを始め、東大在学中にトラック提供を行なっていたようです。星野源「アイデア」にMPCプレイヤーとして参加するほか、松たか子主演ドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』の主題歌「Presence I (feat. KID FRESINO) 」の作・編曲やプロデュース、長澤まさみ主演ドラマ『エルピス-希望、あるいは災い-』のエンディング・テーマ「Mirage」を手掛けた音楽集団“Mirage Collective”としても活躍しています。

 YouTuber“Cateen かてぃん”の顔も持つ角野隼斗は、幼少より“天才音楽家”と称され、東大在学中に東大ピアノの会、東大POMPといったサークルに所属。ピアノコンペティションで数多くの受賞歴を誇るほか、シティソウル・バンド“Penthouse”での活動や、ボカロ曲や音ゲー曲などの投稿をはじめ、登録者130万人超、総再生回数1億7000万超のYouTuberとして、クラシック、ジャズをはじめ、ジャンルを問わずさまざまな曲を自ら発信しています。

 そのほか、東大卒アーティストはあまたいますが、東大創立記念日を機に東大卒アーティストが手掛けたさまざまな楽曲を聴き通してみるというのも、面白いかもしれません。
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