ある日に起こった出来事から、それにちなんだ楽曲をいくつか紹介していくシリーズ。5月15日篇は、次の5つの出来事からそれぞれ1曲をセレクトしてみました。
ウォルト・ディズニー・プロダクション(現・ウォルト・ディズニー・カンパニー)が制作した短編アニメーション映画『飛行機狂』(原題『Plane Crazy』)の試写が行なわれましたのが、1928年の5月15日。この作品はミッキーマウスが登場する最初の映画でしたが、当初はサイレント映画として作られたものの、不評のためトーキー映画に作り直され、翌1929年にミッキーマウス短編映画シリーズ4作目として一般公開されました。
ミッキーマウス……ということで、グラミー賞にもノミネートされたイタリアの作曲家マルコ・マリナンジェリが手掛けた「ジャンボリミッキー!」をセレクト。同曲は東京ディズニーリゾートのプログラムのテーマ曲としてTVやCM、SNSなどでもよく耳にする人気の一曲です。ちなみに、「ジャンボリミッキー!」のダンサー“ジャンボリーお姉さん”として活躍し、ファンから人気の高かったダンサーの恒木真優の誕生日も5月15日とのことです。
1940年には、アメリカ・カリフォルニア州サンバーナーディーノにて最初のマクドナルドの店舗が開店しました。その後、日本においても“マック”(近畿などの一部では“マクド”)の愛称で長く親しまれています。
マクドナルドのCMでは、2024年も
EPO「う・ふ・ふ・ふ」、
YOASOBI「夜に駆ける」、
ボーイズ・タウン・ギャング「君の瞳に恋してる」、
藤原さくらが歌う
井上陽水「夢の中へ」、
EXILE /
FANTASTICS from EXILE TRIBEの中島颯太、
八木勇征が歌う
あみん「待つわ」など多くの楽曲が使われていますが、ここでは少し嗜好を変えて、
SPECIAL OTHERSの「Potato」をセレクト。店内で聞こえてくる“あの”効果音やCMで使われたジングルをモチーフに取り入れるなど、マック愛にあふれたロック・ナンバーとなっています。
1966年に日本テレビで放送がスタートしたのが、人気長寿番組『笑点』。特に座布団の数を競う大喜利のコーナーは番組の名物コーナーとなっています。そして、『笑点』といえば、やはりオープニングやエンディングで流れる「笑点のテーマ」でしょう。オンエア当初は当時の司会者の“マエタケ”こと
前田武彦や大喜利メンバーによる歌ありヴァージョンでしたが、歌唱が拙いという不評を買い、後にインストゥルメンタル・ヴァージョンに替えられたといういきさつもありました。「笑点のテーマ」は『サザエさん』をはじめとする日曜夜のTV番組の主題歌などを集めたコンピレーション・アルバム『
日曜夜のテレビは哀愁』などで聴くことができます。
1974年には、コンビニエンスストアの先駆けとなったセブン-イレブンの日本1号店として東京都江東区に「豊洲店」をオープン。以来、セブン-イレブンのCMにも多くの楽曲が起用されてきましたが、おそらく多くの人の耳に残っているのは、
ザ・タイマーズの「デイ・ドリーム・ビリーバー」ではないでしょうか。原曲は
ザ・モンキーズの全米1位ヒット曲ですが、モンキーズを知らない世代にとっては、ザ・タイマーズの曲やセブン-イレブンの曲として記憶しているのではないでしょうか。ザ・タイマーズ版は『
ザ・タイマーズ』『
ザ・タイマーズ スペシャル・エディション』などに収録されています。
1993年には、ヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ)と横浜マリノス(現・横浜F・マリノス)の一戦でプロサッカーリーグ「Jリーグ」が開幕。2024年の5月15日には、当時子供がカレーを食べるとラモス瑠偉に変身するというCMも話題となった「Jリーグカレー」が復刻し、J1リーグの試合会場などで配布されるようです。
旧・国立競技場のJリーグ開幕戦で初めて演奏されたのが、Jリーグのオフィシャル・テーマ・ソングとなっている「J'S THEME」。
TUBEのギタリストとしても活躍している
春畑道哉が作曲したこの曲は、試合会場やセレモニーなどのBGMとして現在も使われています。「J'S THEME」は、2018年リリースの春畑道哉『
J'S THEME〜Thanks 25th Anniversary〜』(写真)などで聴くことができます。なお、昨年にはJリーグ開幕30周年記念アンセムとしてRADWIMPSが「大団円 feat.ZORN」を制作し、現在もTV放送や会場などにて使われています。
5月15日“つながり”の楽曲を聴きながら、それぞれの5月15日の思い出に浸り、語ってみてはいかがでしょうか。
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