7月24日は、“クボジャー”などの愛称で親しまれている久保田利伸の誕生日。1986年に「
失意のダウンタウン」でデビューして以来、2020年時点でシングル総売り上げ496万枚超、シングル・アルバム合計1391万超というビッグセールスを記録している、日本の音楽シーンにR&Bなどのブラック・ミュージックを浸透させたレジェンドです。
2024年は、6月に3年8ヵ月ぶりとなる新曲「the Beat of Life」をデジタル・リリース。9月からは久しぶりに王道スタイルのコンサートツアー〈佐藤さん、いつものでよろしいですか?〉の開催も決定するなど、精力的に活動を展開しています。
そんな久保田の誕生日にちなんで、久保田利伸の歴代シングルセールストップ10をご紹介。どの楽曲も一度は耳にしたことがあると思われるヒット曲ばかりです。
1位 夢 with You 34.4万枚
2位 You Were Mine 34.1万枚
3位 夜に抱かれて〜A night in Afro Blue 32.0万枚
4位 AHHHHH! 26.5万枚
5位 GIVE YOU MY LOVE 15.4万枚
6位 Dance If You Want It 15.2万枚
7位 Cymbals 14.9万枚
8位 ふたりのオルケスタ 14.1万枚
9位 虹のグランドスラム 12.1万枚
10位 Indigo Waltz 10.2万枚
「
夢 with You」は12thシングルとして1993年5月にリリース。
三上博史主演のドラマ『チャンス!』の主題歌に起用され、オリコンシングルチャート5位を記録。三上が同ドラマの役名の
本城裕二名義でカヴァーしたことも話題となりました。「
You Were Mine」は5thシングルとして1988年2月にリリース。
陣内孝則、
柳葉敏郎、三上博史、
浅野ゆう子らが出演した若手刑事のアフター5を描いたドラマ『
君の瞳をタイホする!』のテーマ・ソングとして人気を博し、久保田自身初のオリコンチャートトップ3入りを果たしました。同年末の第30回日本レコード大賞では金賞を受賞しています。「
夜に抱かれて 〜A Night in Afro Blue〜」は13thシングルとして、1994年11月に発表。
東山紀之主演のドラマ『夜に抱かれて』の主題歌に起用され、最高5位にチャートイン。以上トップ3が30万枚超えのセールスを記録しています。
「
AHHHHH!」は20thシングルとして、1998年9月にリリース。バラエティ番組『進ぬ!電波少年』内での朋友(
伊藤高史、
チューヤン)のヒッチハイク旅企画「電波少年的アフリカ・ヨーロッパ大陸縦断ヒッチハイクの旅」応援歌として制作され、同番組の司会を務めた
松本明子がチューヤンが久保田のファンと聞き、久保田に依頼する形で実現しました。ちなみに、松本は久保田のコンサートにたびたび訪れることでも知られています。「
GIVE YOU MY LOVE」は6thシングルとして1990年6月にリリース。Asahi「バヤリース」CMソングに起用され、「You Were Mine」に続き3位にランクインしています。
6位の「
Dance If You Want It」と10位の「Indigo Waltz」は、オフィシャルではミニ・アルバムですが、集計分類上ではマキシ・シングルとなっています。「Dance If You Want It」は1988年11月にリリースされ2位に、「Indigo Waltz」は1989年1月に発表され6位に、それぞれランクインしています。
「
Cymbals」は1997年2月に19thシングルとして発表。高嶋政伸主演のドラマ『君が人生の時』の主題歌として話題を集めました。「
ふたりのオルケスタ」は11thシングルとして1993年5月にリリース。同年の「コカ・コーラ」CMソングとして、TVを中心にヘヴィローテーションされていたのを覚えている人もいるのではないでしょうか。「
虹のグランドスラム」は15thシングルとして1995年7月にリリース。
あだち充原作のアニメ『
H2』のオープニング・テーマということで、タイトルよろしく野球をテーマに、久保田自身の野球部での経験を活かした楽曲となっています。ちなみに、中学時代の先輩でプロ野球・日本ハムファイターズの選手として活躍した
広瀬哲朗とは、駒澤大学の先輩後輩という関係にもなり、その後、日本ハムの「シャウエッセン」や「チキチキボーン」のCMで共演を果たしています。
ここまできて「あの大名曲は?」とほとんどの人が思うところでしょう。久保田の代表曲「
LA・LA・LA LOVE SONG」は、細かいことを言えば、“久保田利伸 with NAOMI CAMPBELL”名義の楽曲となります。久保田利伸名義ランキングとは別枠としましたが、もちろん触れないわけにはいきません。「LA・LA・LA LOVE SONG」は1996年5月にリリース。当時ニューヨークで同じマンションに住んでいたスーパーモデルの
ナオミ・キャンベルと会ったのを機に意気投合し、“wanna make love〜”のウィスパーヴォーカルフレーズを採り入れたようです。当時“ロンバケ現象”なる社会現象も引き起こした
木村拓哉と
山口智子主演のドラマ『
ロングバケーション』の人気にもあやかって、久保田自身初となるシングルチャート1位を記録。
B'z「Real Thing Shakes」、
サザンオールスターズ「
愛の言霊 〜Spiritual Message〜」、V6「BEAT YOUR HEART」、安室奈美恵「You're my sunshine」といった“強敵”ぞろいのなか、6週目で1位を獲得すると、1996年度年間シングルチャート3位の大ヒットに。185万枚超セールスという破格の数字をたたき出しました。
久保田の楽曲をまとめて聴きたい時は、『
THE BADDEST』『
THE BADDEST 2』『
THE BADDEST 3』『
THE BADDEST〜Hit Parade〜』(写真)といったベスト・アルバムをはじめ、『
LOVE&RAIN〜LOVE SONGS〜』『
THE BADDEST〜Collaboration〜』といった作品でも堪能できます。久保田の誕生日に数々の名曲群に酔いしれてみるのもいいかもしれません。
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