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「山梨県民の日」に山梨出身のアーティストの曲を聴こう

フジファブリック   2024/11/20掲載
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山梨出身の歌手やバンドの曲で有名どころをおしえてください。
 旧暦明治4年11月20日(新暦では1871年12月31日)に、当時の甲府県や甲斐国全域の諸県をまとめて「山梨県」が誕生したことから、1986年に山梨県が11月20日を「山梨県民の日」として記念日に制定しています。その県民の日にちなんで、山梨出身の代表的なアーティストをピックアップしてみましょう。

 レミオロメンは、フロントマンの藤巻亮太はじめ3名全員が東八代郡御坂町(現・笛吹市)出身。『紅白歌合戦』初出場をつかみ、ロングセラーとなった「粉雪」や卒業ソングの定番となった「3月9日」などのヒットを放っています。

 「島唄」の世界的なヒットで沖縄のイメージもあるTHE BOOMは、宮沢和史はじめ4名中3名が甲府市出身。「島唄」同様に国内外の多くのアーティストにカヴァーされている「風になりたい」や、Jリーグ・松本山雅FCをはじめとするサッカークラブのチャントや高校野球の応援歌として使われる「中央線」など、長く愛される楽曲で親しまれています。

 2025年2月をもって活動休止を発表したフジファブリック。結成から中心人物として活躍していた志村正彦は、富士吉田市出身。2009年12月に29歳の若さでこの世を去ることになりましたが、他アーティストから大きなリスペクトを受けていた楽曲群は、いまもなお残っています。2000年代を代表する楽曲のひとつ「若者のすべて」ほか、琴線に触れる楽曲が多いのも魅力です。志村在籍中のファン人気曲は、2019年の志村没後10年&デビュー15周年に際してリリースされたプレイリスト・アルバム『FAB LIST 1』(写真)などで聴くことができます。

 スキンヘッドがトレードマークの爆風スランプサンプラザ中野くんは、幼少から育った千葉県のイメージが強いかもしれませんが、生まれは甲府市。爆風スランプでは、当時はバラエティ番組『天才・たけしの元気が出るテレビ』の挿入歌に使用され、その後は高校野球のブラバン応援定番曲にもなった「Runner」をはじめ、「月光」「リゾ・ラバ -Resort Lovers-」「大きな玉ねぎの下で」などのヒット曲の詞を生み出しました。自身名義でも多くの楽曲を発表。松たか子「花のように」の作詞、母校の早稲田大学の応援歌「幸せの歌」や高校の校歌も手掛けています。

 日本レコード大賞にて最優秀新人賞を受賞した翌年に優秀作品賞を受賞する史上初の快挙をなしとげた「なんでもないよ、」でしられるマカロニえんぴつのフロントマンのはっとりは、生まれは鹿児島県ながら、保育園から駿台甲府高校時代までの青春期を中央市で過ごしました。マカロニえんぴつでは「恋人ごっこ」など多くの楽曲を手掛け、DISH//「僕らが強く。」や私立恵比寿中学「愛のレンタル」などを提供しています。

 1968年の初出場以来、2015年まで『NHK紅白歌合戦』に48回連続出場を果たし、トリを9回も務めた森進一も甲府市生まれ。日本の歌謡シーンで数々のヒット曲を放つのみならず、ONE OK ROCKのTAKA、MY FIRST STORYのHiroというスターバンドのヴォーカルを生んだ父でもあります。シングル最高の売り上げを記録している「港町ブルース」をはじめ、「望郷」「おふくろさん」「襟裳岬」「冬のリヴィエラ」など時代を映し出す楽曲を送り込んできました。紅白では「おふくろさん」を8回、「襟裳岬」を4回歌唱しています。

 山口百恵との共演映画やドラマが次々とヒットし、“ゴールデンコンビ”として一世を風靡した俳優の三浦友和は、塩山市(現・甲州市)出身。近年は「洋服の青山」やスポーツ振興くじ「BIG」のTV-CMでもおなじみですが、「ほほえみの扉」「ふりむけば愛」などのドラマ・映画主題歌もリリースしています。

 シティ・ポップ・ムーヴメントによって、当時の作品やアーティストがふたたび脚光を浴び、再評価される動きが起こって久しいですが、シンガー・ソングライターの水越けいこ(水越恵子)もその一人。南都留郡出身で、高校卒業後に芸能界デビューを果たしました。『HEART』『Aquarius』『LIKE YOU!』などのヒット・アルバムを放ち、1979年にリリースした「ほほにキスして」は、のちに酒井法子やアイドル・グループのさんみゅ〜にカヴァーされています。

 そのほか、久保田利伸のバックコーラスとして人気を博したAMAZONSのメンバーとしても活躍した歌手の大滝裕子は甲府市、2001年小西康陽プロデュースで2001年にデビューした野本かりあは富士吉田市、地元へのリスペクトあふれる作品を手掛けるラッパー、DJ、俳優の田我流(でんがりゅう)は一宮町(現・笛吹市)が出身。声優アーティストとして活躍している斉藤壮馬三澤紗千香、独創的なシュールな芸風で注目され、AIR-CON BOOM BOOM ONESAN名義で音楽活動も展開しているエアコンぶんぶんお姉さんも山梨県の出身です。

 “トシちゃん”の愛称でおなじみのスーパーアイドル、田原俊彦。生まれは神奈川県横須賀市ですが、小学生時代から高校卒業までを甲府市で過ごしました。最大のセールスとなったデビュー曲「哀愁でいと」を皮切りに、「ハッとして!Good」「恋=はDo!」「原宿キッス」をはじめオリコン1位に輝いた曲、主演ドラマの主題歌として大ヒットした「抱きしめてTONIGHT」「ごめんよ 涙」など、80年代からの歌謡アイドル・シーンの象徴ともいえる存在となりました。

 このほかにも挙げたらきりがありませんが、山梨にゆかりのあるアーティストの楽曲を耳にしながら、山梨県民の日を過ごしてみてはいかがでしょうか。
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