アコースティックを基調とした透明感あふれるサウンドと爽やかな歌声で、
カーディガンズなどとともに90年代のスウェディッシュ・ポップ・ムーヴメントを彩った
メイヤ。日本でも熱狂的なファンを生んだ彼女は、2月12日が誕生日です。
1969年にスウェーデンのストックホルムでアンナ・ペルニッラ・トーンダールとして生を受けたメイヤは、ダンス・ミュージック・ユニットの
レガシー・オブ・サウンドのヴォーカルとして、1993年にデビュー。全米29位を記録した「ハッピー」(Happy)などのヒットを放った後に、1996年にアルバム『
メイヤ』(Maja)でソロ・デビューを果たしました。
“パラッパン パラッパン……”という耳を惹くイントロが印象的だった「ハウ・クレイジー・アー・ユー?」(How Crazy Are You?)が日本のFMラジオ局を中心にヘヴィーローテーションされると、アルバムは80万枚超のセールスを記録。続く1998年の2ndアルバム『
セヴン・シスターズ』(Seven Sisters)も「オール・バウト・ザ・マネー」(All 'Bout the Money)のヒットもあり、母国スウェーデンで8位、ノルウェーでは1位に。翌年には、仏ワールドカップのテーマ・ソング「ザ・カップ・オブ・ライフ」(The Cup Of Life)や
郷ひろみ「GOLDFINGER '99」の原曲となる「リヴィン・ラ・ヴィダ・ロカ」(Livin' La Vida Loca)などで世界にラテン旋風を巻き起こしていた
リッキー・マーティンのアルバム『リッキー・マーティン』(Ricky Martin)に収録された「プライヴェート・エモーション」(Private Emotion)にデュエット参加すると、北欧を中心としたヨーロッパや日本を含む東・東南アジア圏のみならず、アメリカなど世界にメイヤの存在を知らしめることとなりました。ちなみに、『リッキー・マーティン』は世界で1700万枚超、日本でも150万枚超のビッグセールスを記録しています。
1996年に来日して以来、日本のファンを特別な存在と語るメイヤは、来日の際には音楽番組やバラエティ番組にもたびたび出演。2001年には
矢井田瞳の「I'm here saying nothing」をカヴァーし、矢井田の全英ツアー期間中に初対面したことも話題となりました。
2000年以降も、2009年に『アーバン・ジプシー』(Urban Gypsy)を母国でスマッシュヒットさせると、翌年にはジブリ・ソングのカヴァー集『
アニメイヤ〜ジブリ・ソングス』を発表。2015年の『ストロボスコープ・スカイ』(Stroboscope Sky)を経て、2019年にはデビュー25周年記念となるアルバム『
コズミック・サーファー』(Kozmic Surfer / 写真)をリリースし、来日公演も果たしました。翌2020年にはその収録音源を『Kozmic Surfer:Live in Japan(Acoustic)』として配信。2022年にはEP『ダンス・マイセルフ・アライヴ』(Dance Myself Alive)、『ライト・イン・マイ・ソウル』(Light in My Soul)を発表するなど、いまなお第一線で活躍しています。