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3月12日生誕!〜“渋谷系の女王”野宮真貴

野宮真貴   2025/03/12掲載
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野宮真貴さんの人気曲をおしえてください。
 3月12日は、“渋谷系の女王”とも呼ばれる歌手、野宮真貴のバースデー。ソロ、グループでの音楽活動をはじめ、ナレーターやエッセイスト、モデルやデザイナーなどファッション関連でも才能を発揮している“おしゃれクイーン”として活躍しています。

 北海道生まれの野宮は、1981年に資生堂「シャワーコロン」のCMソングに起用された「女ともだち」でメジャー・デビュー。同年に鈴木慶一がプロデュースしたアルバム『ピンクの心』をリリースしました。翌年に、野宮の初のコンサートでバックバンドを務めた中原信雄鈴木智文と音楽ユニットのポータブル・ロックを結成すると、1986年にコーセー化粧品のCMソングに起用されたシングル「春して、恋して、見つめて、キスして」を発表。野宮のファッショナブルでモダンなイメージもあってか、当初からコスメ系のCMにも楽曲が使われていたようです。野宮は『ピンクの心』をプロデュースした鈴木慶一率いるムーンライダーズのシングル「M.I.J.」にもゲストヴォーカルとして参加しましたが、同曲も資生堂「パーキー・ジーン」のイメージ・ソングとなりました。

 1990年にはそれまでコーラスとして参加していたピチカート・ファイヴに、田島貴男に続く3代目のヴォーカルとして加入すると、90年代に一世を風靡した“渋谷系”カルチャー / ムーヴメントのファッションアイコンとしてシーンを牽引。「スウィート・ソウル・レヴュー」「東京は夜の七時」「陽の当たる大通り」「ベイビィ・ポータブル・ロック」「大都会交響楽」「恋のルール・新しいルール」「きみみたいにきれいな女の子」「プレイボーイ・プレイガール」など、数多くの人気曲を放ちました。

 2000年にはピチカート・ファイヴの小西康陽プロデュースによるソロ・アルバム『miss maki nomiya sings』を発表。翌2001年の13枚目のスタジオ・アルバム『さ・え・ら ジャポン』をもってピチカート・ファイヴが解散すると、本格的にソロ活動をスタート。『Lady Miss Warp』や『DRESS CODE』などのアルバムを発表する一方、野宮真貴 loves m-flo名義での「Big Bang Romance」などのコラボレーションも話題となりました。2005年には80年代ダンスフロアをコンセプトとしたアルバム『PARTY PEOPLE』を発表。m-floとのコラボレーション曲のほか、キッス「I WAS MADE FOR LOVIN' YOU」や、寺本りえ子とのユニット“Oui Oui”としてt.A.T.uの「Not Gonna Get Us」をカヴァーしたりと、野宮流“オシャレ・ディスコ”な作品も注目されました。

 2012年からは、渋谷系とそのルーツの名曲を歌い継ぐ音楽プロジェクト“野宮真貴、渋谷系を歌う。”を展開。『野宮真貴、渋谷系を歌う。〜Miss Maki Nomiya sings Shibuya-kei Standards〜』をはじめとするアルバム『野宮真貴、渋谷系を歌う。』シリーズや、そのシリーズ5作からのベスト・セレクション作『野宮真貴 渋谷系ソングブック』をリリースするほか、ビルボードライブ東京・大阪では「野宮真貴、渋谷系を歌う。」と題した恒例のライヴを毎年開催し、熱狂的なファンを歓喜させています。還暦を迎えた2020年には、鈴木雅之横山剣クレイジーケンバンド)をゲストに招いたライヴ「野宮真貴、還暦に歌う。」も成功を収めました。

 また、『おしゃれ手帖』『ドレスコードのすすめ - おしゃれ手帖 PART II』『おしゃれはほどほどでいい』といったエッセイをはじめとするファッションやヘルス&ビューティーのプロデュースも行ない、長くファッションアイコンとしての地位も確立しています。

 近年は、2022年にアルバム『New Beautiful』(写真)を、横山剣とのデュエット・ソング「おないどし」をリリース。2024年に平山みきとのデュエット・シングル「アーティスト / ホットな地球よ」を発表しています。ライヴも好評で、この3月7日、8日にビルボードライブ東京で行なわれた「野宮真貴 Birthday Live 2025 〜ニュー・ウェイヴを歌う〜」公演が、14日に立花ハジメをゲストに迎えてビルボードライブ大阪にて開催。4月には“Good Tempo Music Trip”(=「旅をするように音楽を楽しみたい。」)というコンセプトでスタートした、九州ツアー「野宮真貴 with 矢舟テツロー Acoustic Piano Live 2025 in 九州」も行なわれます。小西康陽がプロデュースし、野宮がゲスト・ヴォーカルに参加したアルバム『うた、ピアノ、ベース、ドラムス。』をはじめ、野宮の40周年を締めくくったブルーノート東京でのスペシャルライヴほか、共演を多く重ねているピアニスト / シンガー・ソングライターの矢舟テツローとのコンビネーションも聴きどころのひとつとなりそうです。
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