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ルックバック〜3月14日 『アナと雪の女王』が日本公開、空前のヒットに

2025/03/14掲載
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アナ雪のヒット曲についていろいろおしえてください!
 3月14日はホワイトデー、ではありますが、11年前(2014年)の今日は、世界的ヒットとなったディズニー映画、“アナ雪”こと『アナと雪の女王』が日本で公開された日です。アンデルセン童話「雪の女王」をモチーフにしたこの映画は、“触るものすべてを凍らせる”魔法を暴発させてアレンデール王国を永遠の冬にしてしまい、王国から逃れてノースマウンテンに自ら氷の城を建てて閉じこもって生きようとする女王・エルサと、王国へエルサを連れ戻すためにノースマウンテンへ旅に出る妹・アナの絆や愛情を描き、多くの共感を集めました。

 アメリカで2013年11月に公開されると、世界50ヵ国の興収ランキングでトップに立ち、2014年3月に世界最後の公開国となった日本でも初登場1位を達成。同月に行なわれた第86回アカデミー賞では、長編アニメーション賞と歌曲賞を受賞しました。

 日本においては、興行収入250億円を突破し、洋画アニメ興行収入も1位に。邦画・洋画を合わせても『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』『千と千尋の神隠し』『タイタニック』に次ぐ、日本歴代興行収入4位という記録的なヒットとなりました。

 ディズニー作品ならではの愛と冒険のファンタジーというストーリー性も人気のひとつですが、世界で共感を生む一大ムーヴメントをもたらす大きな力となったのが、映画を彩った数々の楽曲たち。特に全世界43の言語で歌われた劇中歌の「レット・イット・ゴー」(Let It Go)は、口ずさみやすいキャッチーなメロディと解き放つようなエナジーにあふれた作風が人気を博し、日本でも子供から大人までが“レリゴー”と歌い、社会現象にもなりました。

 「レット・イット・ゴー」は、劇中の挿入歌としてエルサの声を務めたイディナ・メンゼルが、ポップ・アレンジされたシングル・ヴァージョンはデミ・ロヴァートがそれぞれ歌唱。メンゼル歌唱ヴァージョンが全米5位、ロヴァート歌唱ヴァージョンが全米38位とヒットしました。日本語吹替版では、「Let It Go〜ありのままで〜」のタイトルで、劇中は松たか子が、エンドソングとしてMay J.がそれぞれ歌唱。副題の“ありのままで”が新語・流行語大賞のトップテンにも選出されるほか、2015年に行なわれた第87回選抜高等学校野球大会では、同曲が大会史上初めて入場行進曲にディズニーの楽曲が採用されました。

 アーティストによるカヴァーも多く、徳永英明華原朋美岩佐美咲牧野由依小野リササラ・オレイン水谷千重子友近)、三宅由佳莉海上自衛隊東京音楽隊)などが自身の作品にてカヴァーを発表しています。

 また、『アナと雪の女王 オリジナル・サウンドトラック』には、「雪だるまつくろう」(Do You Want to Build a Snowman?)や「生まれてはじめて」(For The First Time In Forever)、「とびら開けて」(Love Is an Open Door)などの人気曲が収められていますが、そのなかでもアナ役のクリステン・ベルとハンス王子役のサンティノ・フォンタナが歌う「とびら開けて」は英語ヴァージョン以外も成功を収め、日本語版では神田沙也加津田英佑による「とびら開けて」が、チャート上位にランクインしました。

 “アナ雪”の楽曲は、英語版の『「アナと雪の女王」オリジナル・サウンドトラック』や日本語版の『「アナと雪の女王」ザ・ソングス 日本語版』などで聴くことができます。日本劇場公開10周年を記念し、続編楽曲も収録した日本語版のベスト・アルバム『アナと雪の女王 ザ・ベスト』や、英語歌唱と日本語歌唱にカラオケ・ヴァージョンも収めた『「アナと雪の女王」オリジナル・サウンドトラック-デラックス・エディション-』(写真)あたりがおすすめです。

 映画『アナと雪の女王』は、2015年の『アナと雪の女王 エルサのサプライズ』と2018年の『アナと雪の女王 / 家族の思い出』のスピンオフ短編作を経て、2019年にシリーズ第2弾『アナと雪の女王2』を公開。『アナと雪の女王2』は前作を上回る興行収入14億5000万ドルのアニメ映画史上最高記録更新を達成したこともあり、2年後の2027年11月には『アナと雪の女王3』の全米公開が発表されています。さらに、『アナと雪の女王4』の製作も進行していると伝えられています。

 ホワイトデーのタイミングで、“ホワイト”というイメージにもマッチする白銀の世界を舞台にした“アナ雪”を見たり、楽曲を聴いてみるのも、楽しいホワイトデーの過ごし方になるのではないでしょうか。









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