ディズニー作品ならではの愛と冒険のファンタジーというストーリー性も人気のひとつですが、世界で共感を生む一大ムーヴメントをもたらす大きな力となったのが、映画を彩った数々の楽曲たち。特に全世界43の言語で歌われた劇中歌の「レット・イット・ゴー」(Let It Go)は、口ずさみやすいキャッチーなメロディと解き放つようなエナジーにあふれた作風が人気を博し、日本でも子供から大人までが“レリゴー”と歌い、社会現象にもなりました。
「レット・イット・ゴー」は、劇中の挿入歌としてエルサの声を務めたイディナ・メンゼルが、ポップ・アレンジされたシングル・ヴァージョンはデミ・ロヴァートがそれぞれ歌唱。メンゼル歌唱ヴァージョンが全米5位、ロヴァート歌唱ヴァージョンが全米38位とヒットしました。日本語吹替版では、「Let It Go〜ありのままで〜」のタイトルで、劇中は松たか子が、エンドソングとしてMay J.がそれぞれ歌唱。副題の“ありのままで”が新語・流行語大賞のトップテンにも選出されるほか、2015年に行なわれた第87回選抜高等学校野球大会では、同曲が大会史上初めて入場行進曲にディズニーの楽曲が採用されました。
また、『アナと雪の女王 オリジナル・サウンドトラック』には、「雪だるまつくろう」(Do You Want to Build a Snowman?)や「生まれてはじめて」(For The First Time In Forever)、「とびら開けて」(Love Is an Open Door)などの人気曲が収められていますが、そのなかでもアナ役のクリステン・ベルとハンス王子役のサンティノ・フォンタナが歌う「とびら開けて」は英語ヴァージョン以外も成功を収め、日本語版では神田沙也加と津田英佑による「とびら開けて」が、チャート上位にランクインしました。