3月14日は、円周率(3.14……)にちなんで「円周率の日」、その円周率はパイ(π)で表わされることから「パイの日」(永遠の愛を誓う日なのだそう)でもありますが、もっともポピュラーなものは「ホワイトデー」でしょう。2月14日の「バレンタインデー」への“お返し”の日として菓子業界が制定、定着しています。
バレンタイン・シーズンには、
国生さゆりwith
おニャン子クラブ名義でリリースされた「
バレンタイン・キッス」や
Perfume「チョコレイト・ディスコ」といった定番曲を耳にするのが風物詩になっています。特に「バレンタイン・キッス」は、
AKB48をはじめとするアイドルがカヴァーするほか、アニメ『テニスの王子様』の登場キャラクターがカヴァー&シングル・リリースが恒例になるなど、多くのリメイクやカヴァーが誕生し、長く親しまれている楽曲といえます。
一方で、ホワイトデー・ソングはというと、バレンタイン・ソングほど思い浮かばないというのが実際のところではないでしょうか。“ホワイト”や“白”といったタイトルを冠した楽曲はたくさんありますが、多くは雪やクリスマスをイメージした楽曲のようです。そこで、“ホワイトデー”をタイトルに冠した楽曲をいくつか紹介したいと思います。
まずは、AKB48の「ホワイトデーには…」。同曲は2010年3月より約2年半以上のロングランとなり、AKB48の最長劇場公演記録を持つAKB48(TeamK)の劇場公演「チームK 6th Stage〈RESET〉」で披露された楽曲。この「RESET」は
SKE48(TeamS)、
NMB48(TeamM)、AKB48(横山TeamK)、AKB48(込山TeamK)など別ユニットでも公演を開催するなど、人気公演の一つとしてファンに親しまれていました。「ホワイトデーには…」はAKB48『
Team K 6th stage「RESET」〜studio recordings コレクション〜』で聴くことができます。
次は、男装ユニットの
風男塾の「OH! ホワイトデイ」を挙げましょう。同曲はシングル「
友達と呼べる君へ」のカップリングに収録。タイトル曲の「友達と呼べる君へ」は卒業シーズンにピッタリの曲、「OH! ホワイトデイ」は男女どちらの心境もわかる男装ユニットならではの楽曲という組み合わせで、2016年2月24日にリリース。別れの季節とホワイトデーを両取りしたシーズ・ソング・シングルとなりました。
木村カエラを輩出した音楽情報バラエティ番組『saku saku』の5代目MC抜擢以来、音楽活動のほかミュージカルなど舞台でも活躍する
トミタ栞は、その名もズバリ「ホワイトデイ」という楽曲を発表しています。同曲はオーストラリアの出身のミュージシャン / 女装パフォーマー / 女装プロレスラーで“ビアちゃん”の愛称でも知られる
Ladybeard(レディビアード)とのコラボレーションによる6thシングル「
バレンタイン・キッス」(写真)にカップリング。タイトル曲の「バレンタイン・キッス」はもちろん国生さゆりのカヴァー。バレンタインとホワイトデーを一度に楽しめるシングル作品といえます。
そのほかでは、山口県出身のシンガー・ソングライターで、Jリーグ・レノファ山口FC公式テーマ・ソング「スタートライン〜All For Team〜」の歌唱でも知られる
MIKKOによる「ホワイトデーが待ちきれない」(10周年記念アルバム『
12(Twelve)』に収録)や、名古屋を拠点とする3ピース・ロック・バンドの
PLUEによる「ホワイトデーソング」(1stミニ・アルバム『エピソード』に収録)といったあたりでしょうか。
また、高校生たちがつむぐ“オーケストラ×青春ストーリー”としてマルチメディア展開している人気作品『金色のコルダ』からは『「金色のコルダ」〜primo passo〜クラシック・コレクション-White Day Edition-』というCD作品がリリースされており、“主要男性キャラクターがホワイトデーに贈る曲”として
ドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」などがセレクトされています。クラシックの音楽に浸りながらホワイトデーを過ごしてみる……というのもいいかもしれません。
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