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日韓サッカーW杯のテーマ・ソング覚えてますか?

ヴァンゲリス   2024/05/31掲載
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日韓ワールドカップの公式テーマ曲ってなんでしたっけ?
 22年前の5月31日は、「2002 FIFAワールドカップ」の韓国・日本大会がソウルで開幕した日です。サッカーの祭典「ワールドカップ」において、初めて2ヵ国の共同開催となったことでも注目されました。6月30日までの1ヵ月間、韓国と日本で熱戦が繰り広げられ、開催国の日本はワールドカップ史上初の決勝トーナメントへ進出。惜しくも決勝トーナメント1回戦でトルコに惜敗しましたが、日本中がサムライブルーで染められました。決勝は横浜国際総合競技場(日産スタジアム)で行なわれ、ブラジルがドイツに勝利し、通算5度目の優勝を飾りました。

 ワールドカップ各大会においてテーマ・ソングを発表していますが、2002年のオフィシャル・アンセムは、ギリシャの作曲家 / シンセサイザー奏者のヴァンゲリスによる「アンセム〜2002 FIFA ワールドカップ公式アンセム」です。それまでは通常「FIFA Anthem」がアンセムとして用いられてきましたが、初の共同開催というメモリアルな大会ということもあってか、本大会に限ってヴァンゲリスによる書き下ろし楽曲が使われています。

 ヴァンゲリスは、ソロ作品のほか、映画音楽でも著名で、第54回アカデミー賞作曲賞を受賞し、テーマ曲が全米1位を記録した映画『炎のランナー』をはじめ、『ブレードランナー』『1492 コロンブス』などの音楽を担当。日本でもTVドキュメンタリー『コスモス』や映画『南極物語』の音楽を手掛けたことでも知られています。

 「アンセム」はアルバム『アンセム〜2002 FIFA WORLD CUP 公式アンセム』をはじめ、『オデッセイ〜ザ・ベスト・コレクション』『パーフェクト・コレクション』『オデッセイ〜ザ・ベスト・コレクション』(写真)などのヴァンゲリスのベスト・アルバムにて聴くことができます。また、この「アンセム」は、電気グルーヴ石野卓球によるリミックス・シングル“takkyu ishino remix盤”がリリースされたことも話題となりました。 

 公式テーマ・ソングとなったのは、アナスタシアの「ブーム」(「Boom」)です。アナスタシアは米シカゴ出身の女性シンガーで、2000年のデビュー・アルバム『ノット・ザット・カインド』がヨーロッパで爆発的なヒットとなると、2002年の『フリーク・オブ・ネイチャー』で人気を確固たるものとし、パワフルなヴォーカルで多くを魅了してきました。2006年にリリースされた初のグレイテスト・ヒッツ・アルバム『ピーシーズ・オブ・ア・ドリーム』(『Pieces Of A Dream』)には、彼女のヒット曲の数々収められています。

 なお、日本のTV各局でもワールドカップ番組のテーマ・ソングを発表。一般的にはこちらの印象が強いのかもしれません。2002年当時は、日本テレビ系がDragon AshFANTASISTA」、TBS系が大黒摩季アイデンティティ」、フジテレビ系がサッカーのチャントでもおなじみの歌劇『アイーダ』から「凱旋行進曲」、テレビ朝日系がB'z熱き鼓動の果て」をそれぞれ起用。NHKは中継テーマ・ソングだったポルノグラフィティの「Mugen」が流れていました。

 また、ソニー・ミュージックが「2002FIFAワールドカップ[コリア・ジャパン]公式テーマ・ソング」として、Brown Eyes、CHEMISTRYLena ParkSoweluからなるユニット“Voices of KOREA/JAPAN”の「Let's Get Together Now」を発表。開催中に何度も耳にした人も多かったのではないでしょうか。

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