「タイミング〜Timing〜」は他のアーティストにも人気が高く、ビビアンが2011年の自身のアルバム『Natural Beauty』(写真)で、作曲した中西圭三が『SONGS』や『All Time Best〜KEIZO's 25th Anniversary』でそれぞれセルフ・カヴァーしたほか、平井堅がカヴァー・アルバム『Ken's Bar III』にて発表。2021年に「ビビデバビビ」でメジャー・デビューを果たしたバンド、Klang Ruler(クラングルーラー)が80年代のリズムマシーンやシンセサイザーを駆使した旬なアレンジによってカヴァーすると、翌年にTikTokで20億超再生の“バズ”が発生し、2022年のTikTokチャート上半期で1位を獲得。それにともない、ブラックビスケッツの「タイミング〜Timing〜」が再び脚光を浴びることになりました。
その後は台湾を拠点に、中国本土や香港などに東アジア圏で活躍。2010年には日本での活動を再開し、「8月のバレンタイン」から約14年ぶりとなる4thシングルとなる「Beautiful Day」(アニメ『くるねこ』オープニングテーマ)を発表。復帰第2弾となった5thシングル「NICE AND NAUGHTY」は、西野カナやJUJU、少女時代などへの楽曲提供やプロデュースで知られるJeff Miyaharaが手掛け、「スリムビューティハウス」のCMにも使われました。
近年は、2020年にアルバム『I'm V』を、2024年にコンセプト・アルバム『先聴我説完』(It's My Turn)をリリース。2024年5月にはMISIAが台湾・花蓮地震被災地支援として開催した一夜限りのライヴ〈MISIA PEACEFUL PARK with ビビアン・スー 花蓮加油 at Billboard Live TOKYO〉に出演し、『先聴我説完』収録の「翼」や「STAMINA」「Timing〜タイミング〜」も歌唱しています。また、自身が卓球少年の母親役で出演している映画『乒乓男孩』(ダブルスマッチ)では、主題歌の「Catch Me」(原題「接住我」)も担当しています。
ビビアンの楽曲にもっと触れてみたいという方は、収録10曲中7曲を作詞をしている2006年のアルバム『Vivi And...』や、『我愛你×4』『狠狠愛』『Vivi And...』といったアルバムから選曲されたベスト・セレクション『Love Vivian 新歌+精選』(Love Vivian New + Best Selection)あたりをチェックしてみてはいかがでしょうか。