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3月19日生誕!〜愛らしく爛漫な台湾の美女 ビビアン・スー

ビビアン・スー   2025/03/19掲載
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ビビアン・スーの曲についてもっとしりたいので、おしえてください!
 歌手、女優、タレント、作詞家などマルチに活躍する台湾出身のビビアン・スーは、3月19日がバースデー。そのメモリアルな日を祝して、ビビアンの音楽作品を振り返ってみましょう。

 ビビアン・スー(Vivian Hsu)こと徐若瑄(シュー・ルオシュエン)は、1990年に地元・台湾の美少女コンテストで1位に輝き、アイドル・グループの少女隊のメンバーとしてデビュー。台湾で出版した写真集が日本でも注目されると、1995年10月にシングル「くちびるの神話」で日本でのデビューを果たしました。同曲はアニメ『バーチャファイター』のエンディング・テーマやエースコック「ラーメンの鉄人」のCMソングに起用され、翌年6月には「くちびるの神話」と同じく『バーチャファイター』のエンディングを飾ったシングル「共犯者」などを含んだ、日本での1stアルバム『天使・想(Xiang)』を発表しています。

 それまでの台湾や香港で人気の童顔美女という位置づけから一気に全国区に名を広めたのは、バラエティ番組『ウッチャンナンチャンのウリナリ!!』への出演でしょう。同番組内の「芸能人社交ダンス部」に加わったのをきっかけにレギュラー出演すると、キュートなルックスと天真爛漫なキャラクターで人気が急上昇。同番組内から誕生したTERU(内村光良)、CHIAKI(千秋)、UDO(ウド鈴木)からなる音楽ユニット“ポケビ”ことポケットビスケッツのライバルとして、南々見狂也(南原清隆)、天山ひろゆき(天野ひろゆき)とともに“ブラビ”ことブラックビスケッツを1997年に結成。林田健司が作曲を手掛けたデビュー曲「STAMINA」(台湾版は黒色餅乾「闘志」)が早速ヒットしました。

 翌年には中西圭三が作曲した2ndシングル「タイミング〜Timing〜」(台湾版は「時機」)が同番組発ユニットにて最大のセールスとなる大ヒットを記録したほか、日本レコードセールス大賞新人ゴールド賞を受賞。同年末の『NHK紅白歌合戦』にポケットビスケッツとのスペシャルバンドとして初出場を果たし、ポケットビスケッツ「POWER」とのリミックスで同曲が披露されました。それから25年ぶりとなる2023年末の『NHK紅白歌合戦』に出場した際にも、ポケットビスケッツ「YELLOW YELLOW HAPPY」とのメドレーで歌唱しています。

 「タイミング〜Timing〜」は他のアーティストにも人気が高く、ビビアンが2011年の自身のアルバム『Natural Beauty』(写真)で、作曲した中西圭三が『SONGS』や『All Time Best〜KEIZO's 25th Anniversary』でそれぞれセルフ・カヴァーしたほか、平井堅がカヴァー・アルバム『Ken's Bar III』にて発表。2021年に「ビビデバビビ」でメジャー・デビューを果たしたバンド、Klang Ruler(クラングルーラー)が80年代のリズムマシーンやシンセサイザーを駆使した旬なアレンジによってカヴァーすると、翌年にTikTokで20億超再生の“バズ”が発生し、2022年のTikTokチャート上半期で1位を獲得。それにともない、ブラックビスケッツの「タイミング〜Timing〜」が再び脚光を浴びることになりました。

 そのほか、四人囃子プラスチックスなどで活躍した佐久間正英を中心に、元一風堂土屋昌巳、元シンプリー・レッド屋敷豪太、元ジャパンミック・カーンと結成したロック・バンド、The d.e.p.でヴォーカルを務めたほか、元SIAM SHADE遠藤一馬Vivian or Kazumaとしてアニメ『機動戦士ガンダムSEED』のオープニング曲「moment」を発表するなど、バンドやユニット活動も展開。また、中華圏や東南アジアで絶大な人気を誇る国際的な歌手、周杰倫(ジェイ・チョウ)ほか他アーティストへの作詞提供も多く、歌手、女優、タレント、モデル、エッセイストなどとともに多彩な才能を発揮しています。

 その後は台湾を拠点に、中国本土や香港などに東アジア圏で活躍。2010年には日本での活動を再開し、「8月のバレンタイン」から約14年ぶりとなる4thシングルとなる「Beautiful Day」(アニメ『くるねこ』オープニングテーマ)を発表。復帰第2弾となった5thシングル「NICE AND NAUGHTY」は、西野カナJUJU少女時代などへの楽曲提供やプロデュースで知られるJeff Miyaharaが手掛け、「スリムビューティハウス」のCMにも使われました。

 近年は、2020年にアルバム『I'm V』を、2024年にコンセプト・アルバム『先聴我説完』(It's My Turn)をリリース。2024年5月にはMISIAが台湾・花蓮地震被災地支援として開催した一夜限りのライヴ〈MISIA PEACEFUL PARK with ビビアン・スー 花蓮加油 at Billboard Live TOKYO〉に出演し、『先聴我説完』収録の「翼」や「STAMINA」「Timing〜タイミング〜」も歌唱しています。また、自身が卓球少年の母親役で出演している映画『乒乓男孩』(ダブルスマッチ)では、主題歌の「Catch Me」(原題「接住我」)も担当しています。

 ビビアンの楽曲にもっと触れてみたいという方は、収録10曲中7曲を作詞をしている2006年のアルバム『Vivi And...』や、『我愛你×4』『狠狠愛』『Vivi And...』といったアルバムから選曲されたベスト・セレクション『Love Vivian 新歌+精選』(Love Vivian New + Best Selection)あたりをチェックしてみてはいかがでしょうか。

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