Suicaをモチーフに、思わずホロリとくるショートストーリーを描いた新CM「たみちゃんの上京」篇が3月19日よりJR東日本公式YouTubeチャンネルにて公開、続いて3月27日に「鈴木教授のケーキ」篇が公開されています。
「父さんね、東京に言っちゃダメだって言ってるわけじゃないんだよ…」と両親からお決まりの反対にあいながらも、キャリーカートをひいて駅に向かう若い女性“たみちゃん”を描いた「たみちゃんの上京」篇。駅で待っていて2万円がチャージされたSuicaを手渡した父親は、娘をのせた電車を見送るとポロリ…。しかし、実はたみちゃんも、海沿いを号泣しながら駅に向かって歩いていたという、ありふれているからこそ万人の胸に響くCMに、涙腺がつい緩みます。
このたみちゃんを演じているのは、レプロエンタテインメント所属の女優、早瀬憩。昨年6月に公開された映画『
違国日記』で
新垣結衣とのダブル主演に抜擢され注目を浴びています。
また、続いて公開された「鈴木教授のケーキ」篇では、柄本明が妻を亡くした老教授役で出演。遺品整理中に見つけたSuicaを初めて使用し、電車にのって買い物へ。助手の「ピッとやるだけです」のアドバイスに、ムッとしながらも向かった先はケーキ屋さん。生前妻が好きだったケーキを買いにきたものの、名前が分からずお店の人に「ケーキ」としか言えません。おまけに、二人分買うのを忘れ、天国から「気が利かないわね」と妻に怒らてしまうという、こちらも微笑ましくも、ホロリとくるCMとなっています。
この2作のCMで流れている楽曲は、矢野顕子の「ひとつだけ」です。同曲は、アグネス・チャンの1979年のアルバム『
美しい日々』に矢野顕子の作詞・曲で提供された楽曲で、翌年自身の4枚目のアルバム『
ごはんができたよ』にてセルフカヴァー。後に96年にはデビュー20周年を記念したアルバム『
Hitotsudake the very best of Akiko Yano』(写真)に新録で収録されたほか、2006年に映画『
しあわせのパン』の主題歌として
忌野清志郎とデュエットにて録音され、忌野清志郎作品のカヴァー・アルバム『
矢野顕子、忌野清志郎を歌う』に収録されています。
また、歌唱は、2月に最新アルバム『
Luminescent Creatures』をリリースしたばかりの
青葉市子を務めています。