――2006年の1stシングル「桜の花びらたち」の発表から数えて5年目。その間には「10年桜」や「桜の栞」など“桜”をモチーフにした曲もいくつかありましたが、そんななかで今回の新曲「桜の木になろう」の歌詞についてどう感じましたか?
宮澤佐江 「サビの歌詞を読んで、なんだか仲間のあたたかさを感じました。私たちも、いつか皆がバラバラになっても、今と同じ“劇場”という場所で会えたらいいな」
大島優子 「そうですね。劇場が桜の木のようにいつでも戻ってこられるような場所であればいいなと思いました」
北原里英 「秋元先生はいつも私たちの背中を押してくれるなぁ、と思いました」
――サウンドは言葉に寄り添うような綺麗なピアノの音が印象的で、今までのシングル曲とは違ったタイプのメロウな曲ですね。しかも穏やかなメロディなんだけど、歌詞に力があるせいか感動がじわじわと込み上げてくるような楽曲で……。この曲を初めて聴いたときはどう感じました?
篠田麻里子 「桜ソングらしく、サウンドはとても綺麗だと思いました」
大島 「桜の美しい情景と儚さがとてもマッチしている曲調になってますね」
宮澤 「ピアノの伴奏が寂しさを増して、胸がキュンと切なくなりました」
北原 「すごく心がおだやかになるなぁ、と思いました。ピアノの音がすごく美しいし、“シャラララ〜ン”というチャイム(?)の音もすごくステキで、最初から名曲の予感でした!」
――レコーディングの時はどんな感じでした? また、映画監督の是枝裕和が撮られたPVはどんな印象でしたか?
篠田 「難しい曲調ではありましたね。だからレコーディングは苦労しました」
宮澤 「レコーディング時は、“歌うというより、語る感じで歌ってみて”と指導をしていただいたので、滑舌にすごく気を付けましたね」
北原 「いきものがかりさんを意識して歌いました。高い音も声を張りすぎずに、美しい歌声を意識して」
大島 「ポエムを読むかのような感じで歌ってくださいって言われたので、息づかいを気にしましたね。PVは素敵です。PVというより映画!! 泣きました。娘役の子がとても可愛くて、カメラが回ってないときでも私のコトをずっと“ママ”と呼んでくれました」
――最近の活動の中で大きなイベントはドキュメンタリー映画の公開と、SHIBUYA AXで1月20日〜23日の4日間で行なわれた〈リクエストアワーセットリストベスト100 2011〉ですが、何か印象に残ったことを教えてください。
宮澤 「ドキュメンタリー映画は、各チームの想い入れがこの映画を観てすごく分かった気がします。あと、あらためて、チームにはそれぞれの空気感があるなって思いました。体調の悪いたかみな(高橋みなみ)をかばう優子のキツめの言葉のシーンが1番印象的でした」
篠田 「ドキュメンタリーを撮ったことがなかったんですが、実際に観ると映像が綺麗で自分でも楽しんで観ることができました」
北原 「映画の舞台挨拶で、監督の言葉ですね。自然な言葉だったのに感動的に聞こえて。そのとき、たかみなさんが突然泣き出したのは印象に残ってます。たかみなさんは本当に心が美しい!!」
大島 「私はSHIBUYA AXでソロの歌がAKBからたくさん増えたことが印象的でした。個々に活動している結果だな、と感じました」
――最後に、ソロの話が出ましたが、個人的に今後の目標にしていることはありますか? 今年に限定してもOKです。
宮澤 「自分と向き合うことです」
北原 「今年こそはー!!! 演技の仕事をする!! がんばります!」
大島 「今年は英語がしゃべれるようになりたい!!」
篠田 「何事にも追求する1年にしていきたいです」
取材・文/清水 隆(2011年1月)
※次回(2月19日更新)はソロ&スピンオフ・ユニットの大特集。板野友美、SKE48、SDN48、ノースリーブス、フレンチ・キス、渡り廊下走り隊7から、最新作についてのコメントを掲載!