こちらハイレゾ商會
第2回 あなたはPCオーディオ派? ネットワークオーディオ派? の巻
前回でハイレゾの音質の良さがわかった。
では、実際にハイレゾ音源を聴くには、どんなものを用意したらいいか書いてみよう。
ハイレゾを再生するには、大きく分けてふたつの方法がある。
ひとつはPC(Windows)やMacによる再生。いわゆるPCオーディオと呼ばれているものだ。
もうひとつは、PCやMacを使わず、専用のオーディオプレーヤー(ネットワークオーディオプレーヤー)を使う方法である。
PCオーディオの場合、まず必要となるのはPCかMacである。
加えて、ハイレゾ音源を再生するための再生ソフトも必要となる。
それからDAC(D / Aコンバーター)が必要になる。
DACとはデジタル信号をアナログ信号に変換する機械だ。
現在はUSBで接続するUSB DACが主流で、オンキヨーDAC-1000をはじめとして、3〜4万円でいろいろある。
あとはDACのラインアウトをステレオに繋ぐだけ。
ざっくり言ってしまえば、PCオーディオはDACを用意すれば、ほぼ完了なのである。
再生ソフトは無料のものなり、有料のものをダウンロードで手軽に手に入れることができるからだ。PCオーディオというと、いかにも理系な響きでムズカシク感じるが、導入は簡単である。
もうひとつのハイレゾを聴く方法、ネットワークオーディオならもっと手間がかからない。ネットワークオーディオプレーヤーはCDプレーヤーと同じように、ステレオに繋ぐだけだ。
もちろんハイレゾ音源のダウンロードとプレーヤーへの転送にはPCやMacが必要であるが、普段の使用では、電源を入れて「はい再生」という、純粋にオーディオ・ライクな使い方でハイレゾが聴ける。
ではPCオーディオとネットワークオーディオ、どちらでハイレゾを聴いたほうがいいのか?
PCオーディオはパソコンや再生ソフトのヴァージョン・アップが、こまめにできるところが魅力であろう。
一方、ネットワークオーディオプレーヤーは外観がこれまでのCDプレーヤーのようであるから、リスニング・ルームに置いても違和感がないのが利点だ。パソコンがリスニング・ルームにあるとどうも落ち着かないという方もいるのではないか(実は僕もそう)。
ネットワークオーディオプレーヤーは近年パイオニアのN-50がヒットし、最近はソニーも参入してきた。今一番ホットな分野で、オーディオ・ファイルの感心が高いことをうかがわせる。
結局、PCオーディオとネットワークオーディオの優劣はつけられない。
個人の好みで選んでいいと思う(両方やるのもいいだろう)。
どちらにしても言えるのは、思っていた以上に「ハイレゾを聴くのは手軽」ということである。オーディオ・ファイルならハイレゾにワクワクしない手はない。ぜひ足を踏み入れてもらいたいと思う。