先日、弟の結婚式に出席した。式の日が決まった時点で、事務所に相談したが、既にライブの出演が決まっていた。たった一人だけの兄弟のお祝い事なので、どうしても出席したい。そうして沢山の方の協力を得て、式に参加できることになった。
到着してすぐに、着付けとメイクを済ませ、そのままチャペルへ案内された。まだ式は始まっていないのに、涙がこぼれそうになる。ぐっと堪えて、席に着いた。
初めに入場してきたのは、弟だった。表情から、緊張しているのが伝わってきた。がんばれ、弟。お嫁さんも入場し、式が始まった。
弟夫婦は、人前式を選択した。神様に誓うのではなく、家族や親戚、大切な人たちの前で、結婚することを認めてもらう式です、という説明を聞いて、またぐっと堪えた。ここにいる私たちは、彼らにとって大切な人たちなのだなあ。誓いの言葉を述べ、誓約書に署名をする。指輪の交換、誓いのキス。式は、思っていたよりもあっという間に進んでいった。照れながら、二人並んで指輪を披露した時、堪えきれなくなった涙が、一気に溢れ出した。よかったね、弟。幸せだね。嬉しくて涙がこぼれたのは、久しぶりだった。フラワーシャワーを浴びながら、二人はチャペルを後にした。
披露宴では、十年以上会っていなかった親戚とも話をすることができた。私たちの母親に会うなり、今日は呼んでくれてありがとうね、産んでくれてありがとう、と遠方から来た親戚が声をかけていた。なんて温かい言葉だろう、と思った。この日はNegiccoのメンバーも駆けつけてくれた。二曲歌った後、Nao☆がボロボロ涙を流しながら、私の弟への思いを話した。弟夫婦も、サプライズで、先日結婚したNao☆に、お祝いの言葉を述べていた。
披露宴も、無事に終わった。帰宅して、綺麗にセットしてもらった髪をほどきながら、今日を振り返った。身体は疲れきっていたが、心は幸せで満たされていた。良い一日だったなあ。ありがとう、弟。
おめでとう。