週末は休みだったので彌彦神社へ出かけた。彌彦神社は新潟の弥彦村にあり万葉集にも歌われている歴史の深い神社で、古くから「おやひこさま」と呼ばれ親しまれてきた。自然に溢れる広い境内には鹿苑や鶏舎もある。鹿は万葉集の歌にちなみ、所縁深いものとして飼育されているそうだ。
仕事やプライベートでも何度か訪れたことがある神社だが、今回はその鹿たちに会いたいと思い遠出することに決めた。
神社に到着してからすぐに鹿苑へ向かった。休日ということもあり沢山の人たちがいた。鹿は柵から遠いところにいたので、前もって家でスライスしてから持っていったさつまいもを近づけると、そばまできてくれた。餌を食べる鹿たちは可愛らしく、たっぷり癒された。
順番を間違えたと思いながら神社に向かい、お参りをしようとしたら、前に並んでいた人の作法が一般的な二礼二拍手一礼ではないことに気がついた。以前Negiccoのカレンダー撮影で訪れたときに彌彦神社では作法が違うということを教えてもらったのに、それがどういうやり方だったか忘れてしまっていた。その場で調べるのも恥ずかしかったので、おそらくなにかが倍だった気がするからと四礼四拍手一礼でお参りをした。
ちょうどこのころ一年に一回の弥彦菊まつりが行われていて、沢山の菊の花を見ることができた。色も形もこんなに違うのかと驚き、今まで菊はなんとなく悲しいとか暗いというイメージだったのが少し変わった。
帰りにはおみやげ屋に立ち寄り色々と見て回った。どのお店もおでんを出していたので、どこのお店で買うか迷っていたところで、二四一と書かれたミネラルウォーターが目に入った。しまった!ここで彌彦神社の作法は二礼四拍手一礼だったことを思い出した。鹿に会いたいという理由で神社に来て、鹿に先に挨拶し、作法も間違えた私を、神様は笑って許してくれるだろうか。またここに来なければ。熱々のおでんとこんにゃくを買って食べながら家路についた。