少し前に圧力鍋を購入した。圧力鍋を買いたいと思ったのは、煮物などをもっと早く簡単に作りたいと思ったからだった。圧力鍋には電気圧力鍋とガス式の圧力鍋の二種類ある。時短だけを考えるとガスの方が早くていいのかもしれないと思ったが、細かい火加減の調整など難しそうで、料理が得意な方ではない私には電気のほうが向いているだろうと思い電気圧力鍋を購入した。
簡単である。
具材を刻んで調味料とともに鍋に入れ、スイッチを入れたら後はほったらかすだけ。前にシチューを作った時には下ごしらえ15分、スイッチオンから圧力調理完了まで30分、最後に5分ほど煮込んだだけだった。私が調理のために使った時間は20分程度だったが、人参は柔らかくなり、ジャガイモは煮崩れることなく、玉ねぎに至ってはほとんど形が残っていないほどとろけていた。圧力調理の間ずっと鍋を見ておく必要はないので、空き時間に洗い物をしたり他のおかずを作ったりすることもできる。
圧力鍋を手に入れて浮かれた様子をSNSに垂れ流していたら、YouTubeの企画として圧力鍋で調理しないかとスタッフから提案され、熊さん(事務所の会長)の家で無水調理カレーを作ることにした。
シチューとは違い事前に少し調理が必要で、鶏肉と玉ねぎを大量のバターとともに炒めてから鍋に投入した。野菜もどっさり入れ、水は加えずにスイッチを入れたらあとはほったらかす。鍋の蓋を開けると、圧力調理で柔らかくなった野菜が野菜から出た水分でひたひたになっていた。入れ忘れていたカレー粉を入れてから味見をしたところ熊さんが「味が一つ足りない」と言い、最終的にカレールーを二かけ投入することになった。これでもう美味しいカレーを約束されたようなものだ。ルーは無敵。
出来上がったカレーはやはり美味しかった。しかしスイッチを入れるだけで調理がほぼ完了するなんて……! 圧力鍋を手に入れ、料理に対する苦手意識も軽減された。圧力鍋、オススメです。