数年前から、カレンダーの撮影が毎年の恒例行事になっている。これまで新潟県内の様々な場所で撮影をしてきたが、今年は海を渡って佐渡へ行ってきた。
1日目は夕方頃出発し、旅館に到着した後夕食を3人で囲むところの撮影から始まった。数分で終わり、そのあとは皆で食事を楽しんだ。旅館に泊まることも、旅館で食べる豪華な食事も久しぶりで、温かい時間を過ごすことができて嬉しかった。大浴場に浸かって身体もぽかぽか温まってから眠りについた。
次の日は朝早くから様々な場所に連れて行ってもらった。Negiccoの16周年記念ライブをした会場であるおんでこドームは、当時の楽しかった記憶を思い出させてくれたけれど、コロナ禍の今、少し寂しくもなった。トキの森公園では、朱鷺を見た後に小さなお子さんがぽんちゃ(Megu)に寄ってきて、一生懸命話をしてくれているのを皆で温かく見守り、穏やかな気持ちになった。時間が限られていて、次々と移動していく感じだったので、続いて訪問したカフェ・ド・カトレアでも撮影後ゆっくりお茶をする間もなかった。店員さんからお土産に、と箱に詰めたケーキと温かいコーヒーをいただき、心遣いが嬉しくて、今度はゆっくりできる時に来たいと思った。お昼休みを挟んでから、ずっと気になっていた北沢浮遊選鉱場跡へ。思っていたよりもずっと大きくて美しく、しかしスマホで撮ってみるとその凄さはなかなか伝わらないなあ、なんて思いながら動画に切り替えたりして楽しんでいた。美味しいドーナツを販売しているタガヤス堂は長閑な風景の中にお店があって、時の流れを感じない不思議な場所だった。歴史を感じる宿根木での撮影を終えてさあ新潟に戻ろうと港に向かう途中で、夕焼けがものすごく綺麗だ!という話になり急遽撮影したものがカレンダーの表紙になった。最後の最後に大きなプレゼントをもらったようで幸せな気持ちになり、大満足のままフェリーに乗り、帰路に就いた。