先日、サトウ食品さん主催のライブ「サトウ食品Presents Negicco 1日限りの特別配信ライブ」に出演した。このライブは、新潟県内でサトウの鏡餅を購入し、抽選に参加して当選すると見ることができるライブで、毎年恒例のイベントになっている。例年であれば有観客で開催していたが、今年は初めて無観客生配信の形で催された。
会場に入りリハーサルを終えてから、楽屋に戻ってお弁当を食べたり三人で雑談したりしながらライブまでの時間を過ごした。こんなふうに過ごすのは久しぶりで、新型ウイルス禍に見舞われる前まで当たり前のように感じていた時間はとても貴重な時間だったと改めて気づかされた。
配信ライブはトークショーからスタートした。司会の清野幹さんと共にトークしたが、20年以上の芸歴のある幹さんでも無観客はものすごく緊張したらしい。
いよいよライブが始まり、ふと客席に目を遣ると、佐藤社長をはじめ、サトウ食品の関係者の皆さんが、配信用カメラの後ろの方でネギライトを持って見てくださっていた。温かくて心強い、と思った。
カメラの向こうのお客さんの姿を意識しながらのライブで全11曲を歌い、ライブは「鏡餅はサトウ!」の掛け声とともに終了した。画面が切り替わると、そこに浮かび上がったのは「Negiccoの皆様結婚おめでとう!」の文字。さらに、サトウ食品さんとNegiccoとの8年の歩みを写真と動画で振り返る映像が流れ、最後には「サトウはネギ推し!」のメッセージが表示された。嬉しいサプライズ演出に、思わず涙がこぼれ落ちた。
ライブ後、佐藤社長に感謝の気持ちを伝えたところ、「お客さんがいないと寂しいでしょう?」と聞かれ、また泣いてしまった。堪えていても配信はやっぱり寂しい。いつも応援してくれている人たちの顔が次々と浮かんだ。
嬉しさと寂しさを抱えたまま楽屋に戻ったところで、急に眠気に襲われた。二人が何かを話している声が少しずつ遠くなる感覚を覚え、気がついたら眠りについていた。