先行配信楽曲「あなたに出会って feat.YU-A」Interview
4月21日から配信スタートした
Miss Mondayの新曲「あなたに出会って feat.YU-A」は、ヒットを記録した2009年の「君がくれたもの」に続く、
YU-Aとのコラボ第二弾。別れをテーマに切ない思いを綴った“キミクレ”の続編とも言えるこの曲は、大切な人に出会った喜びや、恋愛のおかげで変わることのできた自分を歌う、ほっこりと心が暖まるような一曲だ。“純愛”をテーマにしたこの曲に込めた、Miss Monday自身の思いを訊いた。
――「あなたに出会って」でYU-Aさんとのコラボレーションは2度目になりますよね。前回の「君がくれたもの」ではどんな手応えがあったんでしょうか?
Miss Monday(以下、同) 「あの曲は、3rd Productionsとやりたいという思いがまず最初にあって。別れをテーマにした切ない歌を書きたいと思ってたので、そういうウェットな部分を表現できる人といえばYU-Aちゃんでしょう!ということでお願いしたんです。「君がくれたもの」ではストーリーテラーのようにラップしていくという、これまでにない歌い方にトライしたので、自分の中で新しいことができたっていう思いはありました。でも、それ以上にお客さんの反応からすごく手応えを感じたんです。恋愛のストーリーをしっかり聴いて音楽を感じたいと思っている人がたくさんいるんだなということを、あらためて知ることができて。ライヴでもすごく喜んでくれるし、目をウルウルさせている女の子も一杯いた。盛り上がるだけじゃなくて、しっかりと歌を聴きたいんだなっていうことをお客さんの表情から感じました。だからこそ、YU-Aちゃんとさらにいいものを作ろうと思って、またお願いしたんです」
――今回の曲の“純愛”というテーマはどういうところから生まれたんでしょう?
「そういうものを私流のやり方でちゃんと作りたいなと思ったんですよね。世の中にはいろんな恋愛の歌はあるけれど、今までの自分の中にはストレートなラブ・ソングがなかったと思ったんです。なので、まず“純愛ってなんだろう?”っていうことから考え始めました」
――前作シングル「さよなら feat. 菅原紗由理」とこの曲は、シチュエーションは違いますけれど、恋愛によって自分が成長できたという視点は共通してますね。
「そうですね。<さよなら>は、別れてしまった彼を忘れられない気持ちでいっぱいだけど、一方で彼に大事なものをもらったな、っていう想いもあるんです。<あなたに出会って>はその部分をさらに抽出して作った曲かもしれないですね。大切な人といろいろ話をしたりすることで、今までにないことを感じたり、今までの風景が違って見えたりする。新しいことに挑戦する勇気も出たりする。そういう恋愛のパワーを書こうと思いました」
――そういう純愛が幸せだと思える感覚がこの曲にはありますよね。
「喜びだったりワクワク感だったり、そういう感覚を表現しましたね。やっぱり嬉しいじゃないですか。好きな人と話をして、その人が好きなものを自分もいいなって思えたり。好きな人のために頑張れている自分がいたり。そうやって心が潤うことって、いいなって思ったんです。好きな人といてただ楽しいというだけじゃなく、それ以外の喜びも大事にしたいんですよね。“幸せってこんなに泣けちゃうくらい、いいことなんだな”という感覚を得られるような曲が作れたなって思ってます」
取材・文/柴 那典(2010年4月)
特別対談・YU-A×Miss Monday
〜「あなたに出会って」純愛トークInterview
Miss Mondayの音楽に向き合う“ON”のモード、そしてリラックスした“OFF”のモードの両面に迫るこの連載。今回は、新曲「あなたに出会って feat.YU-A」で2度目のコラボが実現した歌姫・YU-Aとの特別対談が実現! 人気曲となった「君がくれたもの feat.YU-A」に続いて、“純愛”をテーマに女の子の思いをストレートにつづる「あなたに出会って feat.YU-A」。この楽曲にちなんで、二人の恋愛観や恋のエピソードをたっぷり語ります。
――共演も2回目ですね。最初に会ったときと、お互いの印象は変わりました?
Miss Monday(以下、MM) 「変わりましたね。最初に出会った頃のYU-Aちゃんはデビューしたばかりで、いろんなものを吸収したいという感じだったんです。でも、今のYU-Aちゃんは経験を重ねたことで、すごく主張が見えるようになったと思いますね」
YU-A(以下、同) 「私から見たMondayさんも変わりましたね。最初は太陽のような、明るくてエネルギッシュな女性だなと思っていたんです。もちろん今もそうだと思うんですけど、実はすごく繊細で女の子らしい部分も持ってる人なんだって、印象が変わってきました。あとは、すごく真面目! 最初はそういう人だと思ってなかったんですよ。勢いでいくタイプだと思ってたんで」
――じゃあ、お二人の共通点とか、それぞれの違いはどんなところにあります?
YU-A 「ネガティヴさとか“暗さ”の部分は二人ともあるんですよね」
MM 「違うと思うところは、私は臆病なところがあって“こういうことを言ったら相手はどう思うんだろう?”とか考えてしまって、発言を控えてしまうんです。でもYU-Aちゃんは自分の意見をはっきり言えるタイプなんですよね」
YU-A 「確かにそうかも。もうちょっと考えてから物事を言えばいいのになって自分でも思います(笑)」
――今回の「あなたに出会って」は、ストーリー的には前回の「君がくれたもの」の続編のような位置づけもありますよね。
YU-A 「ああ、続編になるかもしれないですね」
――でも、それを考えて書いたわけではなかった?
MM 「全然(笑)。気心の知れた仲間だからこそ新しいことをやりたいねっていうことで、女性が描く純愛の歌、相手を真っ直ぐ一途に思う歌という歌詞のテーマが浮かんだんです」
――ちなみに、自分は恋愛においては一途な方だと思います?
YU-A 「私は一途だと思いますよ。その人のことを思って行動しちゃいますね。たとえば自分のために買い物してても、いつの間にかその人の服を見てたりとか」
MM 「あるよね。ちょっとこのシャツ似合いそう!とか」
YU-A 「普段面倒くさいことでも、好きな人のためになら楽しくなる。その人のことを思ったら何でもできる恋愛のパワーはすごいなって思いますね」
――恋の駆け引きはしたりします?
YU-A 「駆け引きもしますけどね。しませんか?」
MM 「私はしないかなぁ。YU-Aちゃん流の駆け引きってどういう感じなの?」
YU-A 「本当はして欲しくないことでも“いいよ”ってとりあえず言ってみて、その時に相手がどうするか、反応をみたりしますね。そのまま鵜呑みにするのか、私のことをわかって“本当はイヤなんでしょ”って言ってくれるか。そういうのをチョイチョイやります(笑)。まあ、いたずらしたり、ふざけてちょっかい出すみたいな感覚ですけど」
MM 「ええ!? いいなあ、そういうの私もやりたいな! 私はそういうこと言えないんですよ。こういうこと言ったら怒るかな、冗談で受け止められるかなあ、どうだろう?って考えて、結局何も言わない(笑)。妄想で終わっちゃう」
YU-A 「やっぱりMondayさんってオトメなんですね!(笑)」
――Mondayさんは、恋愛関係においては男にリードされたいタイプですか?
MM 「そうですね。ある程度の行動力とリーダーシップを持ってもらって、引っ張ってもらう方がいいですね」
YU-A 「私はそういうところもありつつ、でも主導権は握っていたいタイプかな(笑)。服にしても、私が勝手に買ってきちゃうから相手のファッションがだんだん変わっていくんですよ(笑)」
――付き合う男の人に求めることってどういうところですか? たとえばこういうところに惹かれる、とか。
MM 「自分の場合は、まず尊敬できる部分がある人。自分の考えを持っている人には惹かれますね。周りに流されてる人はダメかもしれない」
YU-A 「私は、ちょっと前までは、Mondayさんみたいな男の人が好きでした」
MM 「え!? どういうこと?」
YU-A 「“自分、不器用ですから”みたいな、真っ直ぐな人(笑)。今もそういう人は好きなんですけど、恋愛の相手になると、自分がハッキリしてるから、もどかしくなっちゃう。私もMondayさんと同じで、自分の意見をしっかり持ってる人に惹かれますね。あと、一緒にふざけられる人も好き。“今のところで笑えたのはウチらだけだよね?”みたいなことってありません?」
MM 「ある、ある(笑)」
YU-A 「そういうところで一緒に楽しめる人はすごくいいなって思いますね」
――じゃあ、恋愛においてついついやっちゃう失敗みたいなものってあります?
YU-A 「私は両極端の気持ちを常に持ってて、それを全部伝えちゃう人だから。相手にとってわからなくなっちゃうみたいなのはありますね。それが頻繁になってくると、喧嘩とかもします」
MM 「私は逆ですね。言わなすぎて、すれ違っちゃって、誤解されて、別れちゃう。私の場合はあまりにも何も言わないから“なんでもいいから言えよ!”って喧嘩になる。そうなると私も感情的になってるから、余計に無口になっちゃって、ダンマリを決め込むみたいな」
YU-A 「うわぁ〜!! それはツラいなぁ〜!!(笑)」
MM 「そこは子供だなって思いますけど。……なんだかいろいろ振り返っちゃったな(笑)」
YU-A 「でも、私、Mondayさんは、そのままでいいような気がするんですよ。そこが可愛らしいって思う男性がたくさんいると思うんで」
MM 「いやいや、自分も物事をはっきり言えるように頑張ります(笑)」
取材・文/柴 那典(2010年4月)
撮影/関 暁