奥華子の10枚目のシングル
「初恋」は、大切な恋を失ったときの感情を丁寧に描き出したバラード・ナンバー。どこまでも切なく、どこまでも愛おしいエモーションをたたえたこの曲からは、彼女のシンガー・ソングライターとしての本質が強く伝わってくる。
――ニュー・シングル「初恋」、これは奥華子さんの真骨頂ですね!
奥華子(以下、同) 「そうですね、たぶん。そういう曲を書きたいと思ったので」
――とことん切ない失恋の歌を目指して書いた?
「はい。最初は“もっと光が見える感じにしようかな”って思ったんですけど、やってみるとつまらなかったんですよね。“前向きに歩き出そう”みたいな歌にしちゃうと、それまで描いてた気持ちがウソになっちゃう気がしたんです。そんなに簡単じゃないですからね、恋をなくすのって」
――“もうわがまま言わないから、ともだちでいいから、逢えないなんて言わないで”っていう気持ちが強く出てて。
「“つきあってる”と“友達”って何が違うんだろう? って書き出していったんですよ。たとえば電話のかけ方も違いますよね。つきあっていれば別に用事がなくてもかけられるけど、友達の場合、何か理由がないとかけられないな、とか。この曲の主人公は“とにかく、逢えなくなるのだけはイヤ”っていう気持ちなんですよね。それも切ないですけどね。もしかしたら相手の人は、他の女の子とつきあってるかもしれないし」
――聴けば聴くほど切なさが増していきますね……。
「そうですね(笑)。この曲ができたときは、私自身も手ごたえがあったんですよ。このシングルのために5曲くらい書いたんですけど、どれもイマイチで。でも、<初恋>に関しては、“これは来たんじゃないか”って思えたので」
――そもそも、究極に切ないラブ・ソングを書いてみようと思ったのはどうしてなんですか?
「理由ですか? えーと、去年、全国32ヵ所のツアーをやらせてもらったんですけど、初めていくところが多かったんですね。インストア・ライヴでもプライベートの旅行でも行ったことのない場所もあって、最初は“お客さん、来てくれるかな?”って不安だったんです。でも、私よりも若い、中高生の女の子がたくさん来てくれたんですよ。会ったこともない人たちが、音楽だけで私のことを知って、好きになってくれてる――それはびっくりしたし、自信にもなって」
――そうですよね。
「ライヴのアンケートを読ませてもらうと好きな曲に挙げてくれているのはほとんど恋愛の曲、失恋の曲だったんです。若い世代の人に自分の失恋ソングがこんなに受け入れてもらえるなら、もっともっと届く失恋ソングを作りたいと思ったんです」
――そう考えると、「初恋」っていうタイトルはホントにぴったりですよね。
「そうですね。ただ、これは“初めて、本当に人を好きになったときの気持ち”なんですよね。“本当に人を好きになるって、こういうことだったのか”っていう経験は、もしかしたら30代、40代で初めて出会うかもしれないし」
――しかも、その恋を失ってるわけですからね。奥さん自身、“あれは大きかった”って思える失恋って……。
「それなりに大人なので、いくつかはありますけどね(笑)。でも、いちばん初めの大失恋が大きかったのかな。もうね、好きすぎて傷つけてしまうみたいな」
――え、どういうことですか?
「好きだからこそ許せなかったり、突き放しても離れられなかったり、繰り返しちゃうんですよね。なんかタイミングが合わなくて別れちゃうと、そうなっちゃうんです。でも今思うと、それを乗り越えるには、やっぱり次の人を見つけることですね!」
――(笑)。でも、そういう経験がきっかけになって、曲が出来たりするんですよね?
「もちろんです。ひとつの失恋でどれだけ曲が作れるか(笑)。曲にしちゃうと、あんまり思い出さなくなったりするんですよね。“その人を思い浮かべながら(歌う)”とか、まったくないです」
――曲にすることで、気持ちに整理がつくのかも。
「そうかもしれないです。風邪をひいたときに健康のありがたさを実感するのと同じで、失恋するといろんなことに気づけるんですよね。“あのときは幸せだったんだな”とか“あれは私のわがままだったな”とか。それが曲につながっていくんですよね、きっと。逆に幸せなことって、なかなか表現するのが難しいんですよね。油断してると失恋ソングばかり書いちゃうんで(笑)」
――やっぱり体質に合ってるんだと思います、失恋ソングが。「初恋」はすでにライヴで歌ってるそうですが、ファンの人たちの反応はどうですか?
「すごくいいんですよ、これが。“どの曲が良かったですか”って質問すると、ほとんどが“初恋”って書いてくれたんですよね。“久々のド失恋ソング。こういう歌を待ってました!”とか(笑)。ちょうど10枚目のシングルになるんですけど、たくさんの人に届けたいって思ってます」
取材・文/森 朋之(2010年2月)
奥華子「初恋」発売記念ライヴ決定!
【ミニライヴ&握手会】 ※観覧無料!
【握手会参加券対象商品】
3月17日発売「初恋」PCCA-03134/¥1,200(税込)
●川崎
奥華子「初恋」発売記念ライブ
3月16日(火)14:00/18:30
ラゾーナ川崎プラザ ルーファ広場 グランドステージ
※HMVラゾーナ川崎、又は当日会場にて対象商品をお買い上げのお客様に先着で「握手券」を差し上げます。
※「握手券」は整理番号付きになります。
※「握手券」は無くなり次第終了とさせて頂きます。
※ライブ終了後、整理番号順に握手会へご案内させて頂きます。
●名古屋
奥華子「初恋&虹の見える明日へ」発売記念ライブ
3月17日(水)19:00
アスナル金山 明日なる!広場
※当日会場にて対象商品をお買い上げのお客様に先着で「握手券」を差し上げます。
※「握手券」は整理番号付きになります。
※ライブ終了後、整理番号順に握手会へご案内させて頂きます。
●東京
奥華子「初恋」発売記念&バースデーライブ
3月20日(土)14:00
サンストリート亀戸 マーケット広場
※3月16日(火)〜TSUTAYAサンストリート亀戸店、又は当日会場にて、対象商品をお買い上げのお客様に先着で「握手券」を差し上げます。
※「握手券」は整理番号付きになります。
※ライブ終了後、整理番号順に握手会へご案内させて頂きます。
●土浦
奥華子「初恋」発売記念ライブ
3月21日(日)13:00
イオン土浦ショッピングセンター 1F 花火ひろば
※3月16日(火)〜HMVイオン土浦、又は当日会場にて対象商品をお買い上げのお客様に先着で「握手券」を差し上げます。
※「握手券」は整理番号付きになります。
※ライブ終了後、整理番号順に握手会へご案内させて頂きます。
●越谷
奥華子「初恋」発売記念ライブ
3月21日(日)18:00
イオンレイクタウン 1F木の広場
※3月16日(火)〜タワーレコードイオンレイクタウン店、又は当日会場にて対象商品をお買い上げのお客様に、先着で「握手券」を差し上げます。
※「握手券」は整理番号付きになります。
※ライブ終了後、整理番号順に握手会へご案内させて頂きます。
●札幌
奥華子「初恋」発売記念ライブ
3月24日(水)18:30
PASEO地下1階 水の広場
※3月16日(火)〜玉光堂チェーン、又は当日会場にて対象商品をお買い上げのお客様に先着で「握手券」を差し上げます。
※ライブ終了後、係員の指示にて握手会へご案内させて頂きます。
【注意事項】
●紛失、盗難等による握手券の再発行は致しません。
●トラブルやアーティストの都合により、やむをえず中止になる場合がございます。
●カメラ、録音・録画機器のお持込みは御遠慮下さい。ミニライヴ及び握手会時の撮影はご遠慮させて頂きます。
●会場内・外で発生した事故・盗難等は一切責任を負いません。貴重品は各自で管理してください。
【お問い合わせ先】
ポニーキャニオン 音楽マーケティング部
03-5521-8068 (土日祝日を除く13:00〜17:00)
※各会場への直接のお問い合わせはご遠慮ください。
奥華子 オフィシャル・サイト:
https://www.okuhanako.com/