米国のアコーディオン奏者として80年代から多数の作品を遺しているガイ・クルセヴェクが、ドイツ生まれのヴォルカー・ゲッツェと共同制作した一枚。ドラムやベースなしのアンサンブルによるメロディアスな楽曲が目白押し。

ゲッターズ飯田氏の新刊『ゲッターズ飯田の五星三心占い2025』のサントラ。音楽は2024年に続き、インスト・ジャズ・バンドのPOLYPLUSが担当。彼らが開運テーマごとに書き下ろしたオリジナル曲が楽しめる。

北欧を拠点に活動するメロウ・フュージョン・マスターによる2025年発表作。テープ録音による温かみのあるサウンドが特長。スウィートなサックスの音色やエフェクトのチョイスにも並々ならぬこだわりが感じられるアルバムだ。

90年に来日したベーシストのJ.F.ジェニー・クラークがかつて共演した富樫雅彦とその盟友の佐藤允彦とともに新宿ピットインに出演した際のライヴ録音。長尺のインタープレイで意気投合し、その後のスタジオ作にもつながった。

天性の声を持つ歌い手のやなせかずみが、プロ・ミュージシャンとして半世紀にもわたるキャリアを誇る西野やすしと組んだ作品。多彩な共演陣を迎えたほか、西野自身もギターとベースのコンビネーションで魅了する。

ミュージカル俳優、日暮誠志朗のデビュー・アルバム。世界中で愛されるディズニー・ソングやミュージカル曲に加え、ジョン・レノンの「イマジン」、サイモン＆ガーファンクルの「サウンド・オブ・サイレンス」などもカヴァーしている。

硬質なピアノ・サウンドを特長とするドイツのピアニストによるリーダー作。トリオを中心としながらも、楽曲によってはトロンボーンやディジュリドゥといったひと際個性的な楽器をフィーチャーして独自のサウンドスケープを構築している。

米国居住経験を持つ名古屋のサックス奏者による2ndアルバム。オリジナル曲を中心とした構成で、ピアノの平光広太郎らとともに丁々発止のプレイを披露。ワンホーンのコンボで早川の温かみのあるアルトサウンドが楽しめる。

イスラエルの才人ピアニストがトリオで録音したエンヤ盤。西洋的な音楽性をベースとしながらも、随所に顔をのぞかせる中東的なメロディ感覚がクール。1曲のみデイヴ・リーブマンが参加し本作の価値を一層高めている。

サックス奏者の清水純ら7人からなるバンドが2013年にFAR OUT RECORDINGSからリリースしたアルバム。往年のジャズロックやエレクトロといった多様な音楽性が盛り込まれており、聴くたびに新たな発見がある。

イタリアのギタリスト、パオロ・バケッタを中心とするプログレッシヴなトリオによる2020年のアルバム。ベースレスのユニットであり、オルガンを操るジュリオ・ステルミエリが和声的な面で非常に重要な役割を果たしている。

ダニッシュ・ラジオ・ビッグ・バンドによる2014年発表作。メンバーの一人でもあるトロンボーン奏者のヴィンセント・ニルソンの指揮によるまとまりのある演奏が聴ける好アルバム。トラッド含め多様な音楽的バックグラウンドを感じさせる。

日米の名ジャズメンと共演してきたベテラン・ベーシストによる2024年録音作。病を患ったのを機に構想をまとめ、国内のプレイヤーらとレコーディングに着手。バランスのとれた趣味のよい小品集といった趣き。

ブルーノートをはじめとする多数のレーベルに作品を遺したサックス奏者が、1987年に米・ボルチモアで行なったライヴ。ピアノのケヴィン・オコーネルらを含むワンホーン・カルテットで円熟味のあるブロウを披露している。

卓越した即興演奏の名手でもある佐藤允彦が、ドラマーのロジャー・ターナーとのデュオで行なった静岡でのコンサート。30分を超える長尺演奏の中に、ピアノとドラムスのせめぎ合い、読み合いを感じ取ることができる。

横浜ジャグバンドフェスを主宰するMooneyが率いるグループによるエネルギッシュなアルバム。戦前に名ピアニストとして名を馳せたファッツ・ウォーラーらにフォーカスした、ルーツ・ミュージックのファンにアピールする一枚だ。

ベーシストのスタン・ウッドウォードからなる英国5人組のアルバム。収録曲「Tortuga」がスケートブランドの広告に起用されるなど高いポテンシャルを感じさせるグループで、メロディアスでありながらダンサブルなサウンドを追求する気概に満ちている。

ラリー・コリエルがアルフォンス・ムーゾンらと結成したバンドが、1975年にアリスタからリリースした2作目。隆盛を極めたフュージョン・ブームを反映した内容となっており、ジェフ・ベックを彷彿とさせるアグレッシヴなギターが聴ける。

ジェイコブ・コーラーが原爆ドームにおいて被爆ピアノによるストリート演奏を行なったことをきっかけに作られたアルバム。深いインスピレーションを受けて書かれたオリジナル曲のみで構成された心温まる一枚。

イタリアのテナーサックス奏者によるヴィーナスレコードからの第二作。タイトルが示すとおりニューヨークのスタジオで録音されたもので、トメレリはジョン・ディ・マルティーノのピアノ・トリオをバックにしなやかなフレージングを繰り出している。

ピアノの栗林すみれらで構成されるドラムレスのトリオによる2024年録音作。インティメットで適度な浮遊感を伴った極上のアコースティック・サウンド。空間を楽しむような、語らうようなインタープレイを聴くことができる。

トランペッターの広瀬未来が率いるビッグバンドによるライヴ・レコーディング作品。熟練ピアニストの中島徹ら実力者を含むアンサンブルでオリジナル曲からスタンダード、さらにはスティーヴィー・ワンダーまでカヴァー。

高田ひろ子による完全ソロ・ピアノ作品。スタンダード曲、ビル・エヴァンスの代表曲、ポール・マッカートニーから自身のペンによるタイトル曲まで、さまざまな楽曲を表情豊かに弾ききったセルフポートレートのような一作。

個性の塊と言っても過言ではないピアニスト、菅野邦彦がスリー・ブラインド・マイスに遺した貴重なリーダー作。打楽器的な力強いタッチと繊細でソフトなタッチを見事に使い分けるさまが見事に捉えられた好アルバムだ。

ベーシストの中村照夫による1973年のTBM盤。スティーヴ・グロスマンやレニー・ホワイトといった強力メンバーを多数迎え、当時のマイルス・デイヴィス・バンドを彷彿とさせるファンク・グルーヴを創出している。