鈴木勲が『ブロー・アップ』に続いて制作した2枚目のリーダー作。ピアノの菅野邦彦以外は別の共演陣となっており、とりわけ当時若手有望株だった渡辺香津美のメロディアスなギターはハイライトの一つとなっている。

ニューヨークを拠点に活動するトランペッターが、ポルトガルの首都リスボンで録音したリーダー作。ベースとドラムのみを伴ったピアノレス・トリオという編成でオリジナル曲のみをプレイ。全編で自由度の高い演奏を聴くことができる。

ソト族の民謡歌手ヴーシ・マフラセラ、シンガーのノーマン・ズール、スウェーデンのジャズ・ソウル集団ジャイヴ・コネクションによるセッション音源。レゲエやジャズ、ポストパンクの要素を取り入れた、自然なケミストリーを感じさせる一枚。

アイリーン・クラールの明るいヴォーカリーズが堪能できる1963年のアルバム。ジュニア・マンスやボブ・クランショウら玄人好みのピアノ・トリオによる手堅いサポートも魅力で、西海岸らしさが全編で横溢している。

女性ジャズヴォーカルのレジェンド、エラ・フィッツジェラルドが1967年にニュージーランド・オークランドで行なったライヴが半世紀以上の時を経て公式リリース。ノーマン・グランツの主導するいわゆるJATPのツアーの記録としても重要な一枚だ。

2021年に死去したチック・コリアが、生前にクリスチャン・マクブライドとブライアン・ブレイドという屈指のプレイヤーと行なったツアーを音源とするアルバム。代表曲「ウィンドウズ」などのほか、日本公演からの楽曲も収められている。

70年代に活躍した女性ソウル・シンガーが、メインストリーム・レーベルに吹き込んだアルバム。ジャズ・クルセイダーズのメンバーをバックにした歌唱はバンドともども安定感抜群で、ジャケットが示すとおりソウルフルそのもの。

クラリネット奏者でありながら編曲家としての才も持ち合わせるレベッカ・トレスチャーによる2022録音のリーダー作。ピアノレスのコンボで空間を活用したプレイを披露しており、ギターのフィリップ・シーペックも好演をみせる。

ブルーノートからのデビュー以後、ニューヨークを拠点に活躍するトランペッターによる2025年発表作。緻密なトラック・メイキングとアレンジに加え、ヴォーカリストを含む共演陣との有機的なインタープレイが印象的。

ヴォーカリストの山口葵の2025年発表作。国内外の印象的なナンバーをとりあげ、ファビアン・レザ・パネらと綴ったアルバム。各曲が本来持つ世界観を尊重しつつも、山口自身も訳詞を行なうなどして自らの音楽に仕立てている。